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2019/04/12(金) 21:33

平成最後の寒波 もろともせず 坪750万円の住友不「恵比寿」竣工

投稿者:  牧田司

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「シティタワー恵比寿」

 住友不動産は4月12日、渋谷区恵比寿のタワーマン「シティタワー恵比寿」(全310戸)が竣工したのに伴う報道陣向け内覧会を行った。坪単価は750万円で、契約進捗率は60%。関係者は「当社の開発力を注いだ自信作。歴史に名を刻む物件。残り約100戸。1年半くらいかけてじっくり販売していく」と話した。

 物件は、JR山手線・埼京線恵比寿駅から徒歩7分、渋谷区恵比寿一丁目に位置する22階建て310戸(非分譲住戸3戸含む)。専有面積40.72~150.89㎡、坪単価750万円。竣工は2019年3月6日。設計・監理・施工は西松建設。

 恵比寿駅圏のタワーマンションとしては最寄りでは実に15年ぶりの供給で、総合設計制度を適用し、四方道路の敷地(約3,360㎡)の約1/2(約1,680㎡)の公開空地に100本を超える樹木を植えることで、高さ規制(50→75m)、容積率(400%⇒600%)の緩和を受けている。

 2017年6月の販売開始からこれまで問合せ件数は約9,500件、来場は2,700組。全体の6割強が契約済み。

 プレミアムタイプモデルルームは天井高最大約2,550mm、室内廊下、トイレ、洗面所の床には天然石を採用している。

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モデルルーム

◇       ◆     ◇

 記者は分譲開始から3カ月後の2017年9月に取材している。そのとき聞いた坪単価は700万円だった。業界関係者はみんな「高い」と思っていたようだが、記者はそれほど高いとも感じなかった。

 今回聞いた坪単価は750万円だ。これも納得。改めて記事をかくが、その後もマンション単価は立地にもよるがどんどん上昇し、駅の反対側で分譲中の野村不動産の物件は坪900万円近くでも好調に推移している。再開発が進む渋谷は坪1,000万円が相場となりつつある。代官山もいい場所なら坪1,000万円だろう。

 竣工時点で4割100戸も残っていたら他社なら〝値を下げようか〟と大慌てするところだろうが、粗利益率30.0%(平成30年3月期)を誇る同社だ。歯牙にもかけない。

 内覧会の冒頭で、同社名物広報担当者は「平成最後の寒波到来ですが、入居も始まりますので、お見せできるのは今日が最後のチャンス。マンション内覧会もおそらく平成最後」と余裕たっぷりに話した。

住友不動産 納得の坪700万円 総合設計適用「シティタワー恵比寿」(2017/9/7)

 

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