大京が分譲中の「ライオンズ川口並木グランゲート」を見学した。西川口駅から徒歩5分の全120戸で、坪単価は信じられないほど安い214万円。昨年12月から分譲されており、約7割が成約済みと好調なのも当然か。
物件は、京浜東北・根岸線西川口駅から徒歩5分、川口市並木3丁目の近隣商業地域・商業地域に位置する12階建て120戸。現在先着順で分譲中の住戸(9戸)の専有面積は65.91~70.20㎡、価格は3,492.5万~4,575.8万円。坪単価は214万円。竣工予定は2020年2月7日。設計・施工は長谷工コーポレーション。
昨年12月から販売を開始し、これまでに約7割が成約済み。Dタイプ(68㎡)、Iタイプ(66㎡)、Jタイプ(71㎡)は全て完売。
現地は、近商・商業地域だが周辺に嫌悪施設はほとんどない。南西側に接道している並木通りの幅員は約15mあり、日照阻害もないと思われる。敷地は元UR都市機構の賃貸マンション。建物は南西向き。
主な基本性能・設備仕様は、直床、リビング天井高2450~2600ミリ、食洗機、7.6mワイドスパン(一部除く)、換気口付き玄関ドア、通気ルーバー付き扉、自然換気ストッパー、グリーンカーテン用フック、エコガラスなど。
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見学するきっかけは先月、「ライオンズ朝霞ベルポートレジデンス」を見学した際に、担当者からこのマンションの売れ行きがいいということを聞いたから。
「川口」駅圏のマンションはこの10年間で10件は取材しているのに、「西川口」のマンションは取材したことがない。「街」のイメージもさることながら、供給も少ないからだ。
同社の資料によると、駅東口で徒歩5分圏内の物件は平成10年以降で10物件しかない。規模も同社の物件が最大だ。
驚いたのは価格の安さだった。京浜東北線沿線の坪単価は軒並み300万円を突破してきているので、250万円以下はあり得ないと読んだのだが大外れ。
なぜこれほど安いのか。販売担当者によると、用地取得が6年前で、しかも入札ではなく相対で取得できたのが最大の理由と話した。
6年前と言えば、まだリーマン・ショックの影響を引きずっていた頃なので納得もしたのだが、同社としては高値追求して販売に時間をかけるより早期完売しようという販売戦略もあるようだ。
価格が安いからと言ってレベルが低いかといえばそんなことはない。A~Eタイプまで全住戸の約半数は7.6mのワイドスパンだし、他のタイプも6.2~6.5mある。設備仕様もまずまずだ。
東京からの近さからいえば坪単価380万円の「北千住」と大差ない。多摩センターだってこんなに安くない。あとは街のイメージだが、これは人それぞれ。ユーザーが考えることだ。
立地・環境に対する高い評価 大京・リゾン「ライオンズ朝霞ベルポートレジデンス」(2019/7/24)