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2019/08/30(金) 22:22

「HARUMI FLAG」 土地と建物の価格比率は調整区域並みの7:93 算定は妥当

投稿者:  牧田司

 「HARUMI FLAG」の土地価格と建物価格の割合は「7:93」であることが分かった。購入者からもたらされた情報で「契約書には土地と建物の売買代金がそれぞれ記載されており、売買代金に対する消費税相当額は約8.53%でした」とあった。

 ご承知のように、分譲マンションの土地価格に対する消費税は非課税なので、売買代金の8.53%が消費税額(建物価格の10%)ということは、仮に代金を100円とすると、建物価格は85.3円で、土地価格は100-85.3-8.53(消費税額)=6.17円ということになる。だから、住戸によって若干の変動はあるかもしれないが、「HARUMI FLAG」全体の土地と建物価格比率はこの「6.17:85.3」≒「7:93」(百分比)であることはほぼ間違いなさそうだ。比率的には都心部では土地:建物は7:3(郊外部は逆で3:7)が一般的だろうから、「HARUMI FLAG」は調整区域並みか林地の比率ではないか。

 消費税額の算定についてはいくつかの手法があるが、記者は前回の記事で「東京オリンピック・パラリンピックの選手村に利用されるという特殊要件を考慮し、『開発法』を採用することで地価公示の10分の1以下の値段で都は事業者に『HARUMI FLAG』の土地を売却したのであるから、消費税もまたこの土地と建物の原価を基に算定すべきと考える」と書いた。この「7:93」の比率は記者の主張する通りで、適正な算定だと思うし、購入者もまた適正な額の消費税を納めることになると考える。

 記者は評論家でないので、〝買い得〟かどうかの判断はしない。お客さまが判断することだ。新橋まで10分と想定されている「Bus Rapid Transit(バス高速輸送システム)」が機能するかどうかだけは心配だ。近く、どこかの路線で体験乗車しようと考えている。

「HARUMI FLAG」の消費税額 事業者は公表せず(2019/8/16)

「HARUMI FLAG」の消費税額はいくら 突撃取材敢行 残念ながら空振り(2019/8/13)

 

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