立錐の余地もない「誠品生活日本橋」
驚嘆惊叹마블marvel人人사람people-開業2日目の今日(9月28日)「コレド室町テラス」をのぞいた。地階の飲食も1階の物販もそしてお目当ての日本初出店の2階の「誠品生活日本橋」も人であふれかえっていた。どこからこんなに人が湧きあがるのか。
記者はデパートやスーパーのセールなどには全く興味がないし、込み合う飲み屋も好きではないので、この混雑ぶりを他の商業施設と比べようもないのだが、誠品生活日本橋の立錐の余地もない賑わいに唖然とするほかなかった。本屋(ここはそれだけではないが)にこれだけ人が集まっているのを生まれて初めて経験した。
イベントコーナーでは、「誠品生活」股份有限公司 董事長・吳旻潔(マーシー・ウー)氏の日本語によるトークショーが行われており、ここも立ち見の客であふれていた。席があったら飲もうと思った地階の「魚盛」も15時近いというのにごった返していた。
昨日、三井不動産の菰田正信社長がオープニングセレモニーで「住む人、働く人、訪れる人が集い憩い交流し、平日も休日も昼夜を問わず賑わう街づくりを目指す」と語った言葉を思い出した。これは単なる謳い文句ではなく、本気で取り組む決意ではないかと。そしてまた昨日、誠品書店を訪れていた出版会社の社員が「(低迷する)出版社や本屋の起爆剤になることを期待している」ことが実現するのではないかと思った。
同社は昨年、「東京ミッドタウン日比谷」のオープン初日の20時時点の入場者数は10万人を超えたと発表した。記者は「初日の入場者数としては31万人の六本木ヒルズや15万人の東京ミッドタウン六本木に及ばないが、昨年オープンした『GINZA SIX』の9万人を上回った」と書いたが、果たして「コレド室町テラス」のこの日の入場者数はどれくらいになるのか。
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本当の取材目的は、この日、日本橋「福徳の森」会場などで行われた「日本橋ロカボ祭2019」だった。糖尿病ともう20年以上と仲良く付き合っている記者は酒を飲むために食事などでカロリーを抑えてはいるが、ロカボ(健康的な人生を送るための食事法)そのものにはあまり興味はないのだが、どのようなイベントであるかを確かめるために取材した。
会場には若い人もお年寄りもたくさん参加していた。記者のような生活習慣病を患っていそうな人はほとんど見当たらなかった。逆に「ハイ、右、左、前、ワンツー、ワンツー、もっと前、後ろ、ハイ、ハイ、アッパー、右伸ばして、そう、OK、センター、ダブル、正観寺(何だこれは。永平寺ならわかるが)、ハイ、ハイ、ワンツー、ワンツー…」などとインストラクターの挑発の声に従って激しい運動をする人を見て、身体を壊すんじゃないかと心配した。
記者は「ロカボしじみ温麺」(500円)を食べ、キリンが販売している「おいしい酸化防止剤無添加 白ワイン」(200円)と「ロカボビール」(同)を飲んだ。温麺はとても美味しかったが、ワインは甘く、ビールは発泡酒だったのでいつも飲んでいる本物のビールとは違うと思った。
参加者の人もほとんどが通りすがりのようだったが、主催者の食・楽・健康協会や協賛している三井不動産、にんべん、キリン、紀文などもイベントを通じて無理なく食を楽しみながら生活習慣病やメタボ防止に取り組んでほしいという狙いなのだろう。あれもこれもダメでは生きていけない。
テップネス日本橋スタイルによるロカボ体操
三井不動産「コレド室町テラス」開業 「多様性あふれる街にする」菰田社長(2019/9/27)