住友不動産は11月27日、同社が開発を進めている開発面積約10.7haの江東区有明北地区3-1街区の複合開発プロジェクト名称を「有明ガーデン」とし、その計画概要を決定した。
同プロジェクトは2016年4月、国家戦略特別区域に認定されており、開発が進む臨海副都心の中でも施設・交通インフラの拡充、住宅開発などにより、多くの人口増加が予測されているエリア。開発規模は、約18haの「HARUMI FLAG」に抜かれる前までの7年間で都内最大規模。
プロジェクトは、東京湾岸エリア最大店舗数を誇る200店超の大型商業施設を核とし、国際会議にも対応可能な国内最大約8,000人収容の劇場型ホールや劇団四季の劇場、大規模な温浴施設を備えた749室のハイグレードホテル、露天風呂付き温浴施設、総戸数1,539戸のトリプルタワーマンションなどで構成されており、“新たな賑わい創出機能”と“地域利便機能”を併せ持つ新拠点形成を図る。約38,000㎡の緑化エリアも整備される。
5層からなる商業施設は同社が初めて自社で運営するもので、2階はアパレル・食物販・雑貨など、3階はアウトドア、スポーツ用品や生活雑貨中心、4階はキッズ系専門店、5階はレストランや大型フードコートなどで構成。敷地内に配した全11カ所、総面積23,000㎡超のイベントスペースを活用し様々なイベントも開催する。
4層からなる国内最大、約8,000人を収容する劇場型ホール「住友不動産 東京ガーデンシアター」は、大迫力のライブイベントから国際会議まで対応可能。
施設は、ゆりかもめ有明駅から徒歩2分・東京臨海高速鉄道りんかい線国際展示場駅から徒歩4分、江東区有明2丁目に位置する敷地面積約107,000㎡、延床面積約333,500㎡(マンション街区約161,000㎡、商業街区約172,500㎡)。開業は2020年4月から順次オープン。設計・施工は竹中工務店・前田建設工業。
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実はこの日(27日)、同社はメディア向けプロジェクト発表会を行った。記者にも案内が届いていたのだが、すっかり失念しており、同業の記者から「どうしたの」との知らせを受け、駆け付けようと思ったら着くころには発表会が終わる時間だと分かり諦めた。
なので、上記の記事は二ユース・リリースをコピー&ペーストしたもので、情けない記事になってしまった。少しは読者の皆さんの参考になるよう、いくつか記事を添付した。
このプロジェクト用地を同社が落札したのは2010年12月で、落札価格は容積率100%当たり一種42万円だった。記者は「安値で落札」と書いた。
3.11が起きたのはその3か月後だ。液状化が心配になり、震災から1カ月後の4月、勝どき-晴海-豊洲-市場-有明-東雲-辰巳を見て回った。辰巳の都営住宅は大きな被害を受けていたが、他のエリアの被害は「軽微」だった。〝さすが東京都、液状化対策はしっかりやっている〟との印象を受けた。それでも、住友は高い買い物をしたのではないかと心配になった。
あれから約10年。すったもんだの末、豊洲市場の移転が決まり、「HARUMI FLAG」は好調なスタートを切り、東急不動産他「豊洲」は江東区最高値の坪400万円を突破したにも関わらず第1期で450戸を供給した。湾岸は勢いを取り戻している。全1,539戸の「シティタワーズ東京ベイ」も売れ行き好調と業界紙は報じた。「有明ガーデン」はやはり安い買い物だったと言えるのではないか。
東京オリンピック・パラリンピック選手村用地が1種8万円(記者の推測)で民間11社に売却されたことはこの際問わないことにする。
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