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2019/11/29(金) 21:37

国交省に喫煙所があった 屋上の吹きっさらし 常時10人は利用?

投稿者:  牧田司

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国交省屋上の「特定屋外喫煙場」(中央合同庁舎3号館屋上で)

国土交通省などが入居する霞が関の中央合同庁舎2号館・3号館から喫煙室がなくなったことは先月書いた。

 この日(1129日)は、社会資本整備審議会住宅宅地分科会の委員による住生活基本計画の見直しに向けた勉強会が行われたので取材に出かけ、念のため「省内に喫煙所はないですか」と職員に聞いた。分科会が始まる直前の午後130分前だ。「最上階11階の上の屋上にあります」とのことだったので駆け付けた。

 屋上広場の隅っこにそれはあった。広さは10坪くらいか。屋根はなく吹きっさらし。十数人がタバコを吸っていた。

 分科会が終了した午後330分過ぎにも駆け付けた。会合前と同じくらいの人がいた。タイムを計った。2分間に10人が主に階段を登り屋上に出て行き、7人が屋内に入り主に階段を降りて行った。

 「登り」「降り」と書いたのは、屋外に通じるエレベータはあるのだが、「荷物の搬出入用です。荷物以外の利用は極力控えてください」との表示があり、職員は下層階から階段を登り降りする人のほうが多かったからで、全ての人が階段を使ったわけではない。

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以前は喫煙所だった2号館のスペース

     ◇      ◆     ◇

このような、喫煙者に対する仕打ちは、今年7月から施行された「東京都受動喫煙防止条例」・「改正健康増進法」改正により、「保育所、幼稚園、学校、各種養成施設、児童福祉施設、病院、行政機関等は屋内完全禁煙。屋外(施設の利用者が通常立ち入らない場所)に要件を満たした喫煙所が設置されることは可」とすることが決まったからだ(91日からは保育所、幼稚園、小中高校等は屋外も含めて敷地内完全禁煙)。

 都の条例は、都民の責務として第四条で「都民は、喫煙及び受動喫煙が健康に及ぼす悪影響について理解を深めるとともに、他人に受動喫煙を生じさせることがないよう努めなければならない。2都民は、都が実施する受動喫煙の防止に関する施策に協力するよう努めなければならない」としている。

 条例に盾突くわけではないが、小生は「喫煙」をやり玉にあげるのなら、「超過勤務」「運動不足」「睡眠不足」「暴飲暴食」「糖分の摂取」「夫婦喧嘩」…も加えるべきだと思う。

 「受動喫煙」を言われると返す言葉はないが、喫煙者は激減しているのにどうして肺がんが激増しているのか。きちんと説明してほしい。「閾値」を示すべきだ。

 そもそも、「たばこ事業法」は第一条の目的で「我が国たばこ産業の健全な発展を図り、もつて財政収入の安定的確保及び国民経済の健全な発展に資することを目的とする」と高らかに宣言しているではないか。

 そして何より、わが国の憲法は「国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる」(第十一条)「すべて国民は、個人として尊重される」(第十三条)「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」(第二十五条)と謳っているではないか。

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こんな劣悪な環境で妙案が浮かぶはずはないと思うが…

       ◆     ◇

 国交省は「女性職員活躍と職員のワークライフバランスの推進のための国土交通省取組計画」平成271月に定めた(令和元年531日に一部改正)。全22ページにわたるもので、一通り読んだ。超過勤務の縮減の徹底、フレックスの周知、テレワークの推進など素晴らしい取り組みだ。ひょっとしたら、喫煙は怠業であり、館内禁煙の徹底を指示しているのではないかと心配したが、そのようなことは1行も書かれていない。

 タバコを愛する職員の皆さん、喫煙は仕事の能率を上げるのに必要不可欠だと思うし、ストレス解消にもなり、職員同士のコミュニケーションにもなる。階段の昇り降りは大変だろうが、健康増進のためと考えれば苦ではなくなる。 

 取材の機会があったら真っ先に駆け付けよう。

 立派なスギ材の椅子が並べられている2号館の前喫煙所はほとんど利用者がいなかった。

◇      ◆     ◇

 タバコと言えば、リッツ・カールトンを思い出す。リッツのホスピタリティの高さはよく知られている。記者は「ザ・リッツ・カールトン東京」開業初日に宿泊し、次のように書いた。

 タバコを吸いたくなったので、ロビーで「タバコを吸う場所は外しかありませんか」と聞いたところ、「バーなら結構ですので、よろしかったらどうぞ」とスタッフが応えた。内心、真っ昼間から1杯2000円以上もするワインを飲まなきゃならないのかと思ったが、飲み物はオーダーしなくてもいいと言われた。こんなサービスをするホテル・旅館は日本中のどこを捜してもないだろうと思った。

 記者は、午後から仕事がなければ、間違いなくここでゆっくりタバコを吸い、ワインを飲んでいただろう。ロビーからは生演奏のクラシック音楽が流れてきていた。

「首里城の焼失 慙愧に堪えない」涌井史郎氏 国交省「芝生懇談会」(2019/10/31

比類なきホスピタリティの高さリッツカールトン(2007/4/2)

 

 

 

 

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