左から3人目が品川氏、次いで清水市長、風間氏、前田氏の順(市長室で)
「第7回プラチナ大賞」優秀賞・新しい時代のまちづくり賞を受賞した「浦和美園E-FOREST(フォレスト)」を共同で分譲しているポラス中央住宅、アキュラホーム、高砂建設の3社は12月23日、さいたま市を表敬訪問し、清水勇人市長から表彰状を受け取ると共に意見交換を行った。
清水市長は、「(審査発表会場で)もう少し短く喋れば大賞があったかもしれない。とにかくたくさんしゃべりたいことがあった。このプロジェクトはASEAN(東南アジア諸国連合)からも注目されている。プロジェクトは次の3期で終了するが、今後は『美園』をモデルに横展開を進め、国内外にアピールしていきたい」と述べた。
中央住宅・品川典久社長は「今後、入居者の皆さんとワークショップなどを開催し、認知度を高め、第3期以降もできればやっていきたい」と意欲を見せ、アキュラホーム埼玉中央・前田和弘社長は「他社と一緒に取り組む機会は少ないが、継続してやりたい」と応え、高砂建設・風間健社長も「普段はライバルだが、いいところを出しあえるのがいい」と語った。
「浦和美園E-FOREST(フォレスト)」の第1期は33戸で、第2期は45戸。最終期となる第3期は52戸の予定で、分譲開始は再来年になる模様。
「プラチナ大賞」は、イノベーションによる新産業の創出や、アイデア溢れる地域課題を解決する「プラチナ社会」を目指す全国の取り組みを顕彰するもので、主催はプラチナ構想ネットワーク(小宮山宏会長)とプラチナ大賞審査委員会(吉川弘之委員長)。後援は総務省、経済産業省、全国知事会、全国市長会、全国町村会、特別区長会。
11月7日に行われた第7回の審査発表会では、50作の応募があり、大賞に2作、優秀賞11作が選ばれた。
◇ ◆ ◇
「浦和美園E-FOREST(フォレスト)」については添付した記事を参照していただきたい。清水市長は「しゃべりすぎた」と反省したが、それだけ内容が豊富だったのだろう。審査発表会での各団体のプレゼン資料をみたら、大賞を受賞した青森県・弘前市などは4.70MB、リクルート・有田市は3.18MBで、他は2.0MB前後がほとんどだったのに対し、清水市長は6.28MBと他を圧していた。過ぎたるは…か。
しかし、このプロジェクトは、いま首都圏で分譲されている戸建て住宅では間違いなくトップレベルだと思う。第3期以降も継続して取り組んで頂きたい。
ついでにひと言。主体は埼玉県住まいづくり協議会で、「公民+学連携のまちづくり」とあるのに、実態はごく限られた企業しか参加していないと感じざるを得ない。「学」もさっぱり見えてこない。せっかく「翔んで埼玉」が大ヒットしているのに、この機会を捉えない手はない。
他の首都圏自治体では、横浜市がSDGsでヘゲモニーを握ろうとしているし、柏市がスマートシティの取り組みで独走中だ。都市間競争で負けたら未来はない。
ポラス 「浦和美園E-フォレスト」第2弾好発進 わが国初のDGRによる電力融通実験も(2019/2/9)
どこにも負けない先進の街づくり「浦和美園E-フォレスト」竣工 街びらき(2017/3/27)