「アトラス築地」
やったっ! この日(3月10日)、せっかく声をかけてくれたのに場所を間違えたために大和ハウスの「吉野山の桜」植樹祭を取材できず、コロナウイルスの拡大で米国の株価が湾岸戦争以来29年ぶりの暴落となったのにがっくりし、取材に行くところもないので水ばっかり飲んでいるところに、旭化成ホームズの女性広報担当者から嬉しいメールが届いた。
既報の「アトラス築地」の第1期分譲50戸の平均坪単価が500万円超えの505.5万円であることを知らされたからだ。
なぜ嬉しいか。記者は今年1月、このマンションを取材した際、「競合物件担当者は一様に『アトラスさんは坪500万円を切る』と見ているようだが、記者(小生)は坪500万円を割ることはないとみた」「同社が高値に挑戦すればするほど競合他社は〝割安感〟をアピールできるので歓迎するはずだ」と記事に書いた。時には〝敵に塩〟も必要という思いを込めた。
嬉しいのはその予想が的中したからだ。坪単価が500万円を割ったら「アトラス」が一人勝ちする可能性もあると見ていた。読者のみなさんは高が5.5万円というかもしれないが、この差は大きい。20坪で110万円だ。同業の物件はこの分だけ〝安い〟ことをアピールできる。
逆に言えば、この分だけ「アトラス」は不利な立場に立たされるが、販売を担当するのは野村不動産アーバンネットだ。取材したときも責任者の顔には〝500万円を超えても売る自信がある〟と書いてあったのを記者は見逃さなかった。
第1期の販売戸数50戸はやや少ないという印象も受けたが、これは作戦だろう。分譲戸数125戸のうち50戸は約40%だ。一般的な物件の数字としては決して少なくないが、多分、「アトラス」は〝好評につき〟追加販売すると見た。何戸になるかは分からないが、仮に20戸としたら分譲戸数の半分だ。最初にこれだけ売れればあとは順調に売れるはずだ。結果、旭化成レジだけでなく、野村アーバンの〝株〟もあがる。
同社のニュース・リリースによると、これまでの来場者数は578組。
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