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2020/03/28(土) 16:04

ポラスグループ住宅品質保証 木造3階建て本社ビル完成

投稿者:  牧田司

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住宅品質保証 本社ビル

 ポラスグループの住宅の引渡し前の品質検査、定期巡回サービスによるアフターメンテナンス業務、地盤調査などの事業を手掛ける住宅品質保証は3月27日、木質構造による3階建て本社屋が完成したのに伴う見学会を行った。

 本社屋は、越谷市越谷一丁目、敷地面積約895㎡、3階建て延べ床面積約1,729㎡。準耐火構造木質構造建築物(ポラスオリジナル合わせ柱・重ね梁・CLT耐力壁)。設計はポラテック。施工期間は2019年8月20日~2020年3月7日。総工事費は約6億円(土地代除く)。階高は約4m。

 組み立て部材を一般流通材とプレカット加工機で加工した部材を使用することで工期や手間、コストを抑え、合わせ柱は住宅用の柱(105角)を9本束ねることで燃え代設計による現しも可能とした。

 また、6m以下の部材を組み合わせて構成される重ね梁は、住宅用の梁部材を重ねて繋ぎ合わせることで、H=480~1200ミリの最大16mまで実現した。

 CLTは3層4プライを利用し、置くだけで施工完了とするなど施工の省力化を図り、同時にW1~4mの4種類のCLTと接合金物を効率的に配置することでコストの削減を図っている。

 見学会に臨んだ同社代表取締役・高橋一郎氏は、「わたしは平成元年から当社の責任者を務めているが、当社グループの創業者中内俊三は当社を設立(昭和58年)したとき、本社はポラテックの隣に建設しようと語った。その夢が実現して感無量。新社屋は木のよさを建物内外に現わしで表現できた。個性的で他にない画期的な建物が完成した。社員の評価も高い。必ず生産性を上げる」と語った。

 30歳代の女性パート社員は「引っ越しして3週間。自由で伸び伸びして仕事ができる。間違いなく効率は上がる。木の香りがするのもいい」と話した。

 今後は255名の社員のうち159名が勤務する。フリーアドレス、ペーパーレス化、データのデジタル化、AI活用などを進める。

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高橋氏(背景の壁の一部はCLT)

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1階ラウンジ(緑はフェイクの観葉植物)

◇       ◆     ◇

 新社屋については昨年12月に行われた構造見学会の記事を参照していただきたい。木造建築物が美しいのは言うまでもない。もうコスト云々をシャットアウトすべきだと思う。そもそも特徴・利点がそれぞれ異なる鉄やコンクリの俎上に木を置くことが間違っている。

 一つだけ言わせていただければ、やはりフェイクの観葉植物だ。これはポラスだけのことではない。三菱地所の「大手町パークビル」その他でも感じたのだが、せっかく立派なビルをつくり、本物の木をふんだんに用いているのに、どうして全体の価値を著しく減じるフェイクの観葉植物を飾るのか。小生はまったく理解できない。

 これは小生だけが言っているのではない。三井デザインテックは2017年の研究発表文書で、「グリーンを効果的に取り入れたオフィス空間を提供することは、ワーカーの知的生産性の向上につながることが分かりました」とする一方で、「人工植物や過剰な植物量、あるいは不具合な配置にすると、心理面以外に作業効率にも好ましくない影響を及ぼすことが確認されました」としている。

 記者が「フェイクを止めろ」というと、みんな「管理が大変。本物はお金がかかる」と反論する。いちいちこれに再反論を加える気にもならないが、絶対にそんなことはない。

 160人も社員がいるのだから、家庭で趣味で観葉植物を育てている人はたくさんいるはず。自由に持ち込んでそれぞれが管理するようにすれば費用は掛からないはずだ。

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1階オフィスゾーン

3階ラウンジ1.jpg
3階ラウンジ

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3階ラウンジのフェイク

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記者のデスクに置いているポトス(業者さんにもらったものでタダ。3年間、水遣りは月に2回くらい)

ポラスグループ住宅品質保証 オリジナル構造部材とCLT耐力壁使用した木造新社屋(2020/12/20)

 

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