いちごは4月16日、web配信による決算説明会を行った。
長谷川拓磨社長は、「今回80億円の特損を計上したのは、大きな打撃を受けるホテルと一部の商業施設を再評価したため。リーマン・ショックのときは大きな影響を受けたが、それ以降12年間かけて強固な財務基盤を構築してきた。
リーマン時は借入金利が2.2%で、返済期日は3年以内のものが93%だったのに対し、現在は3年超が84.2%を占め、借入金利は0.91%になっている。ストック固定費カバー率は75%から3.1倍に増加した」などと、リーマン時との財務基盤の違いを強調した。
次期の見通しについては、「ストック収益は保守的に見積もっており、主にフロー収益の見込幅を業績予想のレンジに反映した。オフィス、レジデンス、ロジステックスなどのストックは投資家の取得意欲は高く、それほどぶれないと読んでいる。ホテル、『心築』などのフローは影響を受けるが、ホテルは固定資産化して安売りしない。全体的なマーケットは秋頃には底入れすると想定している」などと述べた。