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2013/04/02(火) 00:00

震災から2年 大京「仙台」即完 マンション着工73%増

投稿者:  牧田 司記者

震災前2年間と比べ住宅着工は29%、マンション73%増

 


「ライオンズ仙台レジデンス」完成予想図

 

 大京が2月に東日本大震災後初めて東北エリアで分譲したマンション「ライオンズ仙台レジデンス」108戸が最高4倍、平均1.2倍で即日完売し業界でも話題になった。仙台駅東口から徒歩7分の区画整理事業地のほぼ中央に位置し、大林組の最新の技術である2棟連結免震構造を採用したほか、専有面積62.18~91.34㎡で2,290万~5,090万円(最多価格帯3,000万円台)というリーズナブルな価格設定が人気の要因だ。同社はこれまで仙台市内で195棟のマンションを分譲しており、市場を熟知しているのも好調な売れ行きとなった。


建築中の 「ライオンズ仙台レジデンス」

 

◇     ◆    ◇

 

 この大京のマンションが象徴するように、被災した東北3県のマンションや分譲戸建て、持家が震災後大幅に伸びている。

 東日本大震災の被災3県(岩手、宮城、福島)の平成23年3月から25年2月までの2年間の住宅着工戸数は67,727戸(前年同期比25.6%増)となっており、内訳は持家が36,417戸(同22.3%増)、貸家が22,143戸(同30.9%増)、分譲住宅が8,451戸(同23.4%増)と大幅に伸びている。分譲住宅の内訳はマンションが2,729戸、一戸建てが5.722戸。

 震災復興に向け確実に戸数を伸ばしていることが分かるが、震災後2年間と震災前2年間(平成21年4月~23年3月)とではどうなっているのか調べてみた。震災前2年間と比べると住宅着工総数は29.1%増、持家は34.3%増、貸家は16.8%増、分譲住宅は41.4%増となっている。分譲の内訳のマンションは72.7%増、一戸建ては31.3%増。つまりマンションの伸びが突出しており、持家や分譲戸建ても大幅に伸びていることが分かる。貸家は震災復興の2年間に大幅に伸びてはいるが、震災前と比べるとそれほどでもないことが分かる。

 今後どうなるかだが、宮城県では持家が昨年12月から3カ月連続して前年同月比で下回っており、岩手、福島も伸び率は鈍化傾向を示している。その一方で、マンションや戸建ても伸び率は鈍化しているが、まだまだ高い水準で推移しており、今後も相当の勢いで伸びるものと思われる。


積水ハウス「スマートコモンシティ明石台」

売れ行き好調 震災後初の大型 積水ハウス「明石台」(3/29)

大京 仙台で免震「ライオンズ仙台レジデンス」108戸(2012/11/15)

 

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