大成有楽不動産は7月22日、分譲中のマンション「オーベルグランディオ八王子」の共用施設内に設置する店舗スペースをシェアキッチン・シェアスペースとして運営するためNPO法人ツナグバヅクリと協定書を締結したと発表した。
物件は、「八王子市中心市街地環境整備事業に関する指導要綱」が定める複合市街地ゾーンに立地。要綱の「中心拠点の魅力向上を推進する」という趣旨に沿ってマンション1階に店舗スペースを設置、「シェアキッチン&シェアスペース」の運営に関し、運営実績があるNPO法人ツナグバヅクリを事業パートナーとして選定したもの。
シェアキッチンは、保健所の許可を取得し、料理・パン・スイーツなど、メンバーが得意な「食」を提供する。シェアスペースはイベント・マルシェなど地域にも開放する予定。
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このマンションは取材したばかりだ。用途地域は商業地域で景観計画区域に指定されていることも確認した。
共用部を「シェアキッチン&シェアスペース」として地域にも開放する試みは大賛成。シェアキッチンは居住者だけでなく地域の多くの人が参加するのではないか。
NPO法人ツナグバヅクリの代表理事・鎌田菜穂子氏とはこれまで何回か取材でお会いしており、同法人が運営する「コーシャハイム千歳烏山」内のカフェ「ななつのこ」は利用したことがある。アットホームなとてもいいカフェだ。
地域にも開放する最近の事例では、東京建物が「上野」のマンションの1階部分の一部をシェアラウンジとして地域住民に開放する事例がある。ナイスは仲介店舗の一角を地域住民のコミュニティ活動の場として無償で提供している。
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