大成有楽不動産が9月中旬に分譲する「オーベル松戸ヒルズ」のモデルルームを見学した。先に見学した「八王子」と同様、リビング・ダイニングの一角に約1畳の「ホームライブラリー」を設置しているのが特徴で、集客は順調に進んでいるという。
物件は、常盤線・上野東京ライン・新京成線松戸駅から徒歩13分(松戸駅からバス7分・徒歩1分)の第一種中高層住居専用地域に位置する7階建て67戸。専有面積は67.58~83.59㎡、価格は未定だが坪単価は195万円の予定。竣工予定は2021年5月下旬。設計・監理・施工は長谷工コーポレーション。販売代理は長谷工アーベスト。
Afterコロナの新しい生活様式に対応するため、約1畳台の「ホームライブラリー」をリビング・ダイニングの一角に設置しているのが特徴。カウンター・インターネット接続が可能なマルチメディアコンセント・ダウンライト照明を標準装備。テレワークやリモート学習などに対応可能。
同社マンション事業本部マンション事業部事業室(第一)主任・篠大智氏は「資料請求約400件、来場予約数約100件は想定外の多さです。新型コロナ対策として完全予約制で来場件数を制限していますが、1日のマックス9組はほぼ満席。競合物件もほとんどなく、販売は堅調に推移するとみています」と話した。
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この日(8月5日)は暑く、記者の足では現地まで往復30分くらいかかるのではないと考えたら足がすくんだので現地は見ていない。篠氏によると現地は水害に強い高台に位置しており、前建などによる日影の影響もなさそうだ。
中心市街地に位置する「オーベルグランディオ八王子エアーズ」の坪単価が160万円で、こちらが195万円(予定)というのはやや高いような気がしないではないが、多摩エリアは全体的に割り負けしているのでこんなものだろうか。
「ホームライブラリー」は、テレワークに十分対応できるものだと思う。ハウスメーカーなどは3畳大くらいで数十万円もかかる立派な「個室」を提案しているが(それはそれで結構だが)。予算が限られている一般的なユーザーはそのようなぜいたくなテレワークスペースを確保できない。「ホームライブラリー」は標準装備だから負担増も感じなくて済む。
ここでも郊外マンションの〝復権〟を感じた。
モデルルーム
「シェアキッチン・シェアスペース」を地域にも開放 大成有楽不動産「八王子」(2020/7/23)
安すぎないか 中心市街地の一角で坪単価160万円 大成有楽不「八王子」(2020/7/14)