「プラウドシティ吉祥寺」
野村不動産は10月29日、2018年11月から販売を行ってきた総戸数678戸の「プラウドシティ吉祥寺」が10月25日に全戸完売し、また、2020年9月に分譲した総戸数248戸の東池袋駅直結の「プラウドタワー東池袋ステーションアリーナ」第一期(115戸)が即日完売したと発表した。
「プラウドシティ吉祥寺」は、JR中央線吉祥寺駅からバス約10分に位置する大規模複合マンション。敷地内にカフェやスーパーマーケットなどの商業施設、テレワークとして利用できる独立棟のコワーキングスペースを備えている。緊急事態宣言後は約2か月間営業活動を中止していたが、解除後の6月以降、販売を再開してからは前年比で問い合わせは約1.3倍、モデルルーム来場数は約1.2倍に増加(2019年6~9月、2020年6~9月の比較)、予定していた計画より前倒しで全戸完売となった。
「プラウドタワー東池袋ステーションアリーナ」は、東京メトロ有楽町線東池袋駅に直結。累計問い合わせ数は約5,000件、今年8月のモデルルームの開設以来約1,700件の来場があり、平均価格1.1億円の高額物件であるにも関わらず即日完売した。
同社は、都心、準郊外ともに販売が好調で、2020年7~9月の契約戸数は1,453戸(同社持分戸数)となっており、前年同期実績の13%程度増加しているとしている。コロナ禍の顧客の傾向として、2019年までのトレンドであった「都心×駅近」は引き続き根強いニーズが見てとれる一方で、駅徒歩距離条件の緩和、広さ・間数へのニーズ上昇などテレワークの定着や新しい生活様式が進む中でそれぞれの住まい選びの優先順位・基準が顕在化してきているとしている。
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「吉祥寺」は昨年5月に取材しており、そのときも「驚嘆すべき売れ行き」と書いた。コロナ禍にもかかわらず早期完売したのはやはり驚嘆すべき売れ行きだ。当時の坪単価262万円というのは今にすれば安いか。埼玉や千葉の郊外並みだ。
「プラウドタワー東池袋ステーションアリーナ」は見学していないが、売れ行きは気にはっていた。2年前、東池袋駅から徒歩5分の20階建て全132戸の「プラウドタワー東池袋」を見学している。こちらの坪単価420万円だったのが、今回は520万円と約100万円も上昇しているにも関わらず平均1.1億円の第一期115戸が即日完売したのにはいささか驚いた。
同社も公表しているように、コロナ禍でもマンションの売れ行きはどこも好調のようだ。