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2021/03/17(水) 12:12

仲井社長など登壇者全員が黒服・黒マスク 積水ハウス・マリオット「W Osaka」開業

投稿者:  牧田司

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「W Osaka」オープンセレモニー(花吹雪が舞った)

 積水ハウスは3月16日、日本初上陸となるマリオット・インターナショナルのホテルブランド「W(ダブリュー)」の「W Osaka」を大阪・御堂筋にオープンし、開業を記念したオープニングセレモニーをビデオで公開した。

 オープニングセレモニーには、積水ハウス・仲井嘉浩社長、マリオット・インターナショナル日本・グアム担当 エリアヴァイスプレジデントのカール・ハドソン氏、総支配人の近藤豪氏、ホテルのデザインを監修した安藤忠雄氏、開業を記念してブランドアンバサダーに就任したEXILE AKIRA氏、自治体代表の田中清剛副知事、高橋徹副市長が登壇。冒頭に仲井社長は次のように挨拶した。

 「『W Osaka』は、当社が開発してきたラグジュアリーホテルとは全く違った個性を持つ、上質で遊び心溢れるユニークなホテルです。私が共感したのは、Wホテルが目指す、『思い切り楽しみ、日常の繰り返しに反発したいという強い願望に火をつけ、お客様の人生への〝渇望〟を解き放つ』という点です。眠らない街ニューヨーク、そしてそれに匹敵するエネルギッシュな街大阪。とても親和性のあるコンセプトだと感じました。私自身も『W Osaka』から新たな刺激を受け、クリエイティブな発想を広げていきたいと思います。

 創業以来60年、大阪に本社を構える当社として、大阪の魅力をもっと世界に伝えたいという強い思いで、開発事業に取り組んでまいりました。これからもより一層、あらゆる形で地域の活性化に貢献してゆきたいと決意を新たにしております。

 この日本初進出の『W Osaka』は、パワフルな大阪にぴったりの個性的なホテルです。控えめで物静かな装いの外観と対照的に、ホテルの内側は大阪商人の粋な遊び心を華やかに表現したデザインとなっています。この『W Osaka』が新たなランドマークとして、大阪の魅力をより高める一助となれば光栄です」

 続いて、カール・ハドソン氏は、「ニューヨークに誕生したWホテルは、20年以上にわたりホスピタリティ業界に衝撃を与え、その在り方を再定義してまいりました。世界各地でホスピタリティの先駆けとなっているWは、建設中も含め25を超える国と地域に60軒以上のホテルを展開し、常に人々の想像を超え、従来のラグジュアリーのあり方を覆しています。

 独特なクリエイティビティと無限のエネルギーに満ち溢れた『大阪』という素晴らしい都市において、Wが非常に新鮮味のあるホテルになっていくと信じております」と語った。

 デザイン監修を担当した安藤氏は、「外観は黒を基調にしたシンプルな造りですが、内観は全く違った世界が広がっています。新しい好奇心を持って、世界観を味わっていただき、生きていることが素晴らしいことだと実感できる空間となっています」と述べた。

 最後に登壇したブランドアンバサダーEXILE AKIRA氏は、「館内どこも魅力的ですが、特にリビングルームですね。日本文化テイストのアートに囲まれた、ユニークでエレガント、かつエキサイティングな空間で、メンバーと一緒にドリンクや音楽を楽しみたい」とコメントを寄せた。

 ホテルは、大阪市中央区南船場4丁目に位置する敷地面積約2,544㎡、27階建て延床面積約35,815㎡、客室337室。設計・監理は日建設計。施工は竹中工務店。インテリアデザインはConcrete Architectural Associates BV(オランダ)。

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「W Osaka」外観

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エントランス

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ホテルリビング

◇       ◆     ◇

 いつだったか、記者にも記者見学会の案内が届いていたのだが、さすがにコロナ禍で出席するのはためらわれ、開業翌日の17日朝、同社から送られてきた画像を視聴した。

 コロナ禍で人数は制限されていたはずなのに拍手の多さにびっくりしたのだが、画像に映り出された仲井社長の姿にギョッとした。黒のスーツ姿は分かるが、ノーネクタイで大きな黒マスクで現れたからだ。これには驚いた。女性の下着のような派手な花柄では具合が悪いだろうが、その筋の初陣式でもあるまいし、黒はないと思った。これが大阪か。

 ところがどうだ。その後の登壇者も判で押したようにみんな黒装束ではないか。スーツはいかにも高価そうな絹製(貸衣装かもしれないが、AKIRA氏のそれは桁違いの値段なのは間違いない)といい、ノーネクタイも黒マスクも演出であることはこの時点で理解した。これは仲井社長も話したように明らかに「思い切り楽しみ、日常の繰り返しに反発したいという強い願望に火をつけ、お客様の人生への〝渇望〟を解き放つ」ホテルコンセプトを意識したものに違いなかった。

 面白かったのは、プレス・リリースではカットされている仲井氏のスピーチ部分だった。仲井氏は「私事ですが」と断ったうえで、「ノーネクタイでオープンセレモニーに出席するのは初めて。担当者からは『遊び心にあふれた真っ赤なメガネで登壇していただいて結構です』といわれたが、そんな勇気はなかった」と参加者を笑わせた。

 仲井社長が真っ赤なメガネで登壇していたら、そのほかの人もみんなそれなりの格好で登場したのではないか。これが残念。胸ポケットのチーフはカラフルなもので演出したとか)

 記者は、同社も参画している「うめきた2期」の開発に注目している。大阪の価値を測るメルクマールになるマンションの坪単価はいくらになるか(坪1,000万円の価値はあると思うが…)。

 この日(16日)は、三菱地所が東京センチュリーと共に東京駅前の63階建て「Torch Tower(トーチタワー)」にスーパーラグジュアリーホテルを建設すると発表した。「うめきた2期」も「Torch Tower」も竣工はほぼ同じ2027年度だ。仲井社長には、「TOKTOがどないしたねん、torchがなんだ。昔は大阪と京都が経済と文化の中心やったんや」と大阪弁(仲井氏は京都出身か)でまくし立ててほしかった。〝東京に負けたらあかん〟というのが関西人の〝渇望〟ではないか。

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仲井氏(左)とカール・ハドソン氏

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安藤氏(左)とEXILE AKIRA氏

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オープンセレモニー登壇者

安藤忠雄氏がデザイン監修 積水ハ&マリオット 日本初進出「W Osaka」3/16開業(2020/11/19)

積水ハウス&マリオット 日本初上陸「Wホテル」大阪に2021年開業(2018/1/10)
 

 

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