RBA OFFICIAL
 
2013/05/13(月) 00:00

ポラスグループ 4カ所目のプレカット工場「東北」稼動

投稿者:  牧田 司記者

ポラスグループ 木材プレカット工場 4カ所目の東北工場が稼動


右から中内代表、話を聞く村井知事、北大路プレカット事業部長


挨拶する中内代表

 ポラスグループは5月10日、木材プレカットの生産で国内トップを誇るポラテックの子会社のポラテック東北が宮城県加美町に建設した東北工場が今年2月に稼動したのに伴い竣工披露パーティを行なった。震災後初めての宮城県外からの大型立地案件で、村井嘉浩・宮城県知事、猪股洋文・加美町長らも参加し竣工をを祝った。

 東北工場は構造材が月産10,000坪(30坪換算で約330棟分)、垂木や間柱などの羽柄材が月産8,000坪で、将来的には加工機を増設して月産15,000坪(約500棟分)まで構造材の生産能力を高める。5月現在で工場の稼働は月産4,500~4,700坪。夏にはフル稼働を目指す。工場の敷地面積は約27,000㎡。地元採用は16名(新卒4名含む)。

 冒頭挨拶したポラテック東北の社長も兼ねるポラスグループ代表・中内晃次郎氏は、「震災後、当社にできる支援は何かと考えたが、確実に復興に役立つものとしてプレカット工場の建設にたどり着いた。地元の優秀な人材も16人確保できた。加美町の魅力の一つといわれるようにしたい」と語った。

 村井知事は、「震災後の住宅需要が逼迫しており、人がいない、材料が足りないという問題もあるが、工場建設は時宜にかなった事業。雇用も確保していただいたし、フル稼働するよう手伝っていく」と挨拶。猪股町長は、「雇用していただいた社員の一人は結婚したい人がいたが、非正規雇用だったため相手方の親御さんが首を縦に振らなかった。採用が決まってご両親に報告に行ったところ、その場で娘さんとの結婚の許可をもらった」と、工場建設に伴うエピソードを披露し会場を沸かせた。

 新卒採用の一人、後藤涼太氏(18)は、「震災で多くの家をなくされた方がいるので手助けしたい。両親も就職を喜んでくれた。まだ分からない部分も多いが、先輩に学んでしっかり技術を身につけたい」と話した。

 ポラテックは今回の工場の稼動により、茨城県、滋賀県、静岡県とあわせ4拠点で月産146,000坪(約4,800棟)の構造材加工能力を持つプレカット最大手としてシェア拡大を目指す。中内代表は「消費税の動向を見守りたいが、空白エリアの九州あたりが工場新設の候補」と、さらに拡大する意向を示した。


壇上で手を結ぶ関係者


後藤氏

ポラス プレカット日本一ポラテックの富士工場稼動(2013/3/7)

 

rbay_ayumi.gif

 

ログイン

アカウントでログイン

ユーザ名 *
パスワード *
自動ログイン