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2021/03/30(火) 17:18

床、壁、天井…全て本物 Bar、フィットネスも凄い 「東京アメリカンクラブ日本橋」

投稿者:  牧田司

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「東京アメリカンクラブ日本橋」エントランス ロビー

 獲れたてのサバやイワシ、ヤマモモやタケノコと同様、記事は鮮度が命だ。中身に多少の瑕疵があっても早いもの勝ちだ。この記事は取材したその日に書き、解禁の3月31日15:00にセットして配信した。質はともかくどこよりも早いはずで、拙い記事は、安物のカメラで撮った質より量の写真で補ってくれるはずだ。

 素晴らしい!一般社団法人東京アメリカンクラブは3月29日、一般には公開されない会員制「東京アメリカンクラブ日本橋」をメディアに公開した。

 「東京アメリカンクラブ」(東京都港区麻布台)のサテライトクラブとして「日本橋室町三井タワー」6Fに2021年3月31日(水)にグランドオープンするもので、広さは約500坪。内装は、床から壁、天井、家具調度品に至るまで全て本物。フィットネスマシンやBarの設えは見たこともない豪華なものだった。

 この前は、南三陸町の杉材がふんだんに使用されていた「日本橋三井タワー」2階の三井不動産「わたす日本橋」に感動したが、今回も仕様レベルの高さに驚き、高価そうなワインやウイスキーにはため息が出た。例えていえば、三井不動産レジデンシャルの最高級ブランド「パーク・マンション」クラスだ。

 「東京アメリカンクラブ日本橋」のマネージングディレクター・山崎雅秋氏は、「デザインコンセプトは〝大きな家〟。コミュニティを育み、快適空間を創造した。橋や水をモチーフにしたデザインを多用して日本の中心地・日本橋にふさわしいものにした」と語った。

 東京アメリカンクラブは1928年設立。1975年に港区麻布台に新しいクラブハウスが完成。建て替え・再開発のため2007年12月から3年間は一時閉鎖された。再開発の結果、三菱地所レジデンスの定期借地権付き「麻布台パークハウス」が併設された。会員は60か国に及び会員数は約4,000名。英語を話せることが入会条件の一つで、事前の審査がある。

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以上、フィットネスルーム

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イタリア産玄武岩の壁(平らに見えるがアールがかかっている)

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布クロス

◇       ◆     ◇

 見学する前、豪華なものだろうという予感はあった。建て替える前の麻布台のアメリカンクラブを一度見ているからだ。その予感は的中した。デザインを担当したYOSHIMOTO ASSOCIATES代表・吉本大史氏が「目に見えるものはすべて本物を採用した」と胸を張ったように、何から何まで内装はすべて本物だった。

 驚いたのは、最高4~5メートルありそうな天井はアメリカ産のウォルナット材が張られており、壁は職人技のイタリア産玄武岩や布クロス、American Roomの床は江戸小紋をモチーフにしたウォルナット突板や亀甲をデザインしたカーペット仕上げだった。

 Lobbyに用いられている椅子は1脚100万円はしそうなレザー張りで、サイドテーブルは持ち上げようとしてもピクリとも動かない大理石製。Private Dining Roomのテーブルトップも約2×1メートルの大理石を2つつなぎ合わせたものだった。蒸し風呂(サウナ)は本物か、ヒノキの香りがした。

 フィットネスルームのマシン・道具は、その価値を記者はさっぱり分からなかったが、詳しそうな見学者は「みんな輸入品。日本製にはまずない。車に例えればベンツ」と形容した。確かに鉄アレイはすごかった。記者はコロナ禍で2キロの鉄アレイを2つ一緒にして30回上下させているが、ここには1つ32キロというものもあった。

 Barがまた凄い。ワインセラーは600本備えており、うちアメリカ製が8割とか。値段は「時価」だそうだ。(対面の三井不動産のガーデンホテルの一番安いグラスワインは1,200円だが、とてもおいしい。1本13万円の接待ワインを飲んだら小生は区別できるのか)。

 クラブ内の使用料金は全てカード払い。現金は扱わないそうだ。

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Bar

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ワインセラー(左)とウイスキー

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レストラン

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VIPルーム(入口に三井高利が「三井越後屋呉服店」(越後屋)を開業した1673年の銘板が掲げられている)

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VIPルーム

◇       ◆     ◇

 情けないかな。見学会では、裏表紙の奥付だけが日本語で書かれている毎月1回1日発行されているトウキョウアメリカンクラブ「インタッチマガジン」(定価800円)をもらったのだが、読めたのは表紙の「Nihonbashi Welcome」と、表2のNIPPON STEEL KOWA REAL ESTATE(日鉄興和不動産)の「A pioneer in Prestigious realsatate」、表3の小池都知事の顔が大きく載っているinjapantvの「Covid-19 Updates from Governor Koike」、裏表紙のMIRI LIVING(森ビルグループ)の「Time for an upgrade Time for MORI LIVING」の広告くらいで、あとはさっぱりわからない。

◇       ◆     ◇

 取材を終え、前段で紹介した三井ガーデンホテルでワインを飲もうとしたら、「室町テラス」の1階の店舗に手書きの〝クラフト…〟看板が掛かっていた。周りは中低木で埋め尽くされており、客は少なく、コロナの心配もなさそうなので利用した。値段はホテルの半値。これからの取材の後はここに決めた。「わたす日本橋」はコロナが落ち着いてからにしよう。

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クラフトビールが飲める「室町テラス」の店

億ションの歴史に新たなページ刻む 三菱地所「麻布台パークハウス」(2009/11/6)

南三陸町産の杉材のえも言われぬ香りに感動 三井不動産「わたす日本橋」(2021/3/11)

 

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