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2021/05/18(火) 14:33

東急不動産 大阪・箕面萱野駅前交通広場の上空立体整備に選定

投稿者:  牧田司

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完成予想図

 東急不動産は5月18日、大阪府箕面市の「箕面萱野駅前交通広場の上空立体利用(土地賃貸借契約)等にかかる提案募集」で同社の事業企画提案が4月16日付で選定されたと発表した。

 箕面萱野駅前交通広場は、2023年度(令和5年度)に北大阪急行南北線の延伸により開業予定の新駅、箕面萱野駅に隣接。新駅は千里中央駅に代わって大阪の大動脈である地下鉄御堂筋線・北大阪急行南北線のターミナル駅となり、一日当たり28,000人の乗降者数が見込まれており、バスターミナルも整備される。

 同社の事業提案は、箕面の山並みとの調和や交通広場への自然光の取り込みに配慮しながら、隣接するかやの広場や千里川といった豊かな自然環境を最大限に活かすため、広場のにぎわいの起点となるオープンカフェや駅ビルと広場をつなぐ大階段を計画。施設を訪れる人へ〝'憩い〟をもたらす空間づくりを目指すという。同社が隣接地で開発し2003年10月から運営している大規模商業施設「みのおキューズモール」との調和も図る。

 駅ビルは敷地面積約2,200㎡、3階建て延床面積約5,500㎡。用途は店舗・バスターミナル。高架下店舗は敷地面積約1,000㎡、1階建て延べ床面積約900㎡。用途は店舗。

鳥瞰パース.jpg

◇       ◆     ◇

 再開発や電鉄会社などの駅前整備はたくさんあるが、市が主導してこの種の事業を行うことを全く知らなかった。規模は大きくないが、とても面白い取り組みだと思う。

 駅前は街の玄関口だ。皆さんはどうかわからないが、駅前が美しい街を上げろと言われれば、記者などは思いつく駅などほとんどない。

 例えば山手線の30駅。東京駅は美しいといえば美しいが、利用者は極端に少ない。ベンチに座ってくつろぐ人などいない。渋谷、新宿、池袋、品川、上野、恵比寿、新橋、原宿、秋葉原…どこも代わり映えしないし、田端は道路と鉄道線が続き、鶯谷などは嫌悪施設が目の前に飛び込んでくる。

 ほかはどうか。成城も田園調布も自由が丘も国立も、横浜だって浦和だって千葉だって同じだ。「住みやすい街大賞」の川口は西口だけは美しいが、東口は無法地帯のようだ。浦和美園などは喫茶店まで10分以上歩く。三郷中央は大きな公園に近接しているが、商業施設が貧しい。強いてあげれば、駅前の小公園とデッキでつながっている津田沼くらいか。

 …ここまで書いてきて、やはり一番美しいのはわが多摩センターだ。ここより美しい駅前があったら教えてほしい。調布は電車の地下化で駅前広場の整備に期待していたが、既存の緑がほとんどなくなった。市も京王電鉄もなにを考えているのか。こんなプアな街並みだから、ポテンシャルが上がらない。

 調布に限らす駅前は、交通、業務、商業施設の利便性を最優先し、緑の環境などまったく考慮しない街づくりが行われてきた結果だ。

 箕面萱野駅前交通広場は完成予想図しかないが、みどりの「かやの広場」もある。この前はフージャースコーポが公園を整備した「「デュオヒルズつくばセンチュリー」の記事を書いた。昨日は三菱地所、積水ハウスの「海の中道海浜公園」Park-PFI活用のニュースが発表された。デベロッパーの出番だ。

「街のシンボルになる」来場者 公園との垣根なくしたフージャース「つくば」に感動(2021/4/28)

 

 

 

 

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