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2021/06/22(火) 16:44

〝汚い・臭い・暗い・危険〟公共トイレ利用率13.5% 日本財団 18歳意識調査

投稿者:  牧田司

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安藤忠雄氏が担当した「神宮通公園トイレあまやどり」(撮影:永禮賢氏、提供:日本財団)

 ⽇本財団は6月22日、オリンピックを契機に⽇本の「おもてなし」⽂化としても注⽬の⾼まる「公共トイレ」をテーマに実施した「第38回18歳意識調査」結果をまとめ発表した。

 調査は、2021年5月14日~18日、全国の17歳~19歳男女1,000名を対象にインターネットにより実施したもので、外出した際に公共トイレを利⽤すると答えた⼈は70.5%に上る⼀⽅で、設置場所によって利⽤率やイメージに大きな差があることが明らかになった。

 調査によると、「デパートや映画館など商業施設内のトイレ」の利⽤率が57.1%ともっとも⾼かったのに対し、「公園内や歩道にあるトイレ」は13.5%と低い数字となった。「公園内や歩道にあるトイレ」は、他の設置場所と⽐べ「汚い(67.6%)」、「臭い(28.6%)」、「暗い(23.4%)」、「危険(22.8%)」といったネガティブなイメージが特に強く、「綺麗」や「安全」といったポジティブなイメージを想起する⼈は約3%に留まっている。

 とりわけ、⼥性の場合は「危険(27.2%)」というイメージを持つ⼈が多く(男性では18.4%)、安全⾯や防犯⾯の改善を求める声も多く寄せられた。

 公共トイレの現状が「おもてなし」⽂化の象徴としてふさわしいかという質問には約3 割が「そうは思わない」と回答。その理由として掃除不⾏き届き(71.2%)、⼊ろうと思えないような外観(36.9%)、盗難などの利⽤者のモラル(30.3%)などが挙げられた。

◇       ◆     ◇

 「公共トイレ」が嫌われているのは、国土交通省などの調査でも明らかになっているが、若い人も同じであることを今回のアンケートは示している。

 だからこそ、記者は同財団の渋谷区の「THE TOKYO TOILET」プロジェクトを支持し、応援したい。6月24日には、隈研吾氏が設計・デザインを担当した「鍋島松濤公園トイレ」が公開される。隈氏は何を語るか楽しみだ。

 「THE TOKYO TOILET」の第1号が開設されてからもうすぐ1年が経過する。同財団と渋谷区には、他の公共トイレと比べ、利用者にどのような変化があったか、維持管理費などはどれだけ差があるのか公表してほしい。

コンセプトは温故知新 デザインはNIGO®「神宮前」 日本財団 渋谷区公園トイレPJ(2021/5/31)

 


 

 

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