東京都のコロナ感染者は、7月14日以降4日連続で1,000人を超えるなど、昨年末の第4波の感染爆発前夜と同様の様相を呈しているが、年代別では大きく変化しており、ワクチン接種が進むかどうかが感染抑制のカギを握っていることをデータは示している。
別表・グラフは、第4波の感染爆発前夜の昨年12月20日から今年1月2日までの二週間の感染者約1.1万人と、今回の第5波の感染拡大が止まらない7月4日から7月14日の二週間の感染者約1.2万人の年代別・性別感染者数を都のオープンデータをもとに比較したものだ。
感染者は約1,000人増加しているが、年代別では明らかにワクチン接種効果が顕著なのが分かる。70歳以上の感染者は昨年末では1,067人で、全体に占める割合は9.7%に達していたが、今年7月には349人へ67.3%も減少し、全体に占める割合も2.9%へ激減している。
60歳代と50歳代も減少しており、昨年末と今年7月の比較では、60歳代は736人から502人へ234人、50歳代は1,509人から1,425人へ84人それぞれ減少。比率も60歳代は6.7%⇒4.1%へ、50歳代は13.7%⇒11.8%へ減少した。
その一方で、若年層の増加が目立っている。20歳代は昨年末の2,984人から今年7月には3,846人へ862人増加したほか、30歳代は2,171人から2,477人へ306人、40歳代は1,751人から2,122人へ371人、10歳代は563人から895人へ332人、10歳未満は241人から509人へ268人それぞれ増加。
全体に占める割合では、20歳代は27.1%⇒31.7%、30歳代は19.7%⇒20.4%、40歳代は15.9%⇒17.5%、10歳代は5.1%⇒7.4%、10歳未満は2.2%⇒4.2%へそれぞれ増加している。
性別では、10歳代の女性が231人から462人へ倍増しており、10歳代男性を上回っており、10歳未満の男女とも倍以上に増加している。
ワクチン接種が急がれる。