甘エビ(左)と若狭ぐじ
福井県と福井市は令和3年11月1日(月)~11月30日(火)、首都圏の飲食店76店舗で「福井美食フェア~#福井ご縁の店で味わう~」を開催する。初日の1日、新宿「バスあいのり3丁目テラス」で報道陣向けの試食会を行った
「福井美食フェア」は、福井県が誇るそばや越前がれい、若狭ぐじ、甘えび、ブランド米「いちほまれ」、新しく開発された酒米「さかほまれ」で作られた地酒など多様な福井県産食材の魅力をアピールするもの。この日、報道陣には「若狭ぐじゆず塩ラーメン」(950円)、「越前がれいフィッシュバーガー」(950円)、「甘えびシーフードカレー」(1,000円)、「甘エビユッケ丼」(1,100円)、「福井のそばガレットバニラアイス添え」(660円)、「さかほまれ地酒」(大吟醸1合1,000円)の小皿が振舞われた。
冒頭、同県農林水産部部長・池田禎孝氏は、「コロナ感染者が減り、都内で久々にイベントを開くことができてとても嬉しい。福井県には越前がにをはじめ海の幸、山の幸、ブランド米などがたくさんありも、特にお米は某ブランドよりおいしい。ソバも全国1位と評価されている。2024年春には北陸新幹線が敦賀まで延伸される。これまで福井県は美食をPRするのが不足していたが、今回のイベントを通じて魅力をアピールしたい」とあいさつした。
新宿「バスあいのり3丁目テラス」
「若狭ぐじゆず塩ラーメン」
左から「甘エビユッケ丼」「甘えびシーフードカレー」「越前がれいフィッシュバーガー」
◇ ◆ ◇
三重県出身の記者にとって、福井は近くて縁遠い県だ。三重も福井も学校の教科書では近畿圏に取り込まれている。しかし、文化圏では三重は県北の亀山・伊賀地方を除きどちらかといえば名古屋・東海圏だし、福井も「鯖街道」という言葉があるように京都の食文化と密接な関係があるが、富山、石川と共に北陸三県の文化圏を形成している。
どうしてこのように分断されているのか、違和感はないかと、関係者に聞いた。
やはり、それはあるようで福井県農林水産部流通販売課課長・吉澤真氏は、同県と中京圏を結ぶ「福井県名古屋事務所」を今年9月1日に開設したと話した。東京圏や名古屋圏へのPRを強化するようだ。
これはさておき、高校野球では三重代表は敦賀気比や福井商業に勝ったことがないので憎たらしいのだが、好きな作家の水上勉さんは福井県出身で、わが家の宗派は曹洞宗(永平寺)なので応援したい県ではある。
そして、「バスあいのり3丁目テラス」はオープン時のほか2、3度利用している。屋外のオープン形式なのでコロナ禍でも安心だし、何より低中木の樹木をふんだんに配したつくりがいいのでイベントを取材した。
試食会では、朝食を終えたばかりだったので、「若狭ぐじゆず塩ラーメン」と「福井のそばガレットバニラアイス添え」は頂いたが、あとは家に持って帰った。
「ラーメン」は絶品。オリジナル商品でフェアでしか食べられないものだった。スープがとてもおいしく、これまで食べたことのない和風味だ。レシピを聞いたら、ベースは若狭ぐじ、アサリのスープに醤油、塩、ユズ果汁を加えたもので、具には青のり、糸唐辛子、水菜が添えられている。
大吟醸は、辛口であるのは分かったが、量は雀の涙ほどもなく味わえるまでには至らなかった。お代わりするのも失礼かと思い自重した。
機会を改めて利用することにする。読者の皆さんにもお勧めだ。他県の料理もとてもおいしい
フェアのURL:https://cuisine-kingdom.com/fukuibishoku