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2013/06/04(火) 00:00

細田工務店 意欲的な「「木ここち 杢」ショールーム

投稿者:  牧田 司記者

細田工務店 意欲的な「木ここち杢(きここちもく)」本社ショールーム

 


「木ここち杢(きここちもく)」のショールーム

 

 細田工務店が先にオープンした注文住宅の新商品「木ここち杢(きここちもく)」のショールームを見学した。注文住宅としては2010年に発売した「L'fits <ラフィス>」に次く3年ぶりの新商品だ。

 ショールームは本社内の商談コーナーに設置したもので、外観などは分からないが意欲的な商品であることは伝わってきた。

 まず、目を引いたのがナグリ調仕上げコーナーだった。大工さんが現場で釿(ちょうな)で削って仕上げるものではなく、工場で生産されたものだったが、それでも 35,000 円/㎡ぐらいする高価な無垢のオーク材が用いられていた。

 このほか建具面材などは全てウォルナット、ブラックチェリー、メープルなどの無垢材や珪藻土、麻などの自然素材が用いられていた。

 

◇     ◆     ◇

 

 建売住宅が飛ぶように売れた昭和50年代、同社は木下工務店(現木下ホールディングス)、日本電建、殖産住宅、六建建設などとともにトップメーカーとしてそれぞれしのぎを削っていた。バブル崩壊後は、日本電建も殖産住宅も六建建設も破綻するなどで第一線から退き、木下もサーベラス傘下に入り業態はすっかり変ってしまった。

 その意味では、現在まで建売住宅の供給・他社受注を継続しているのは同社ぐらいだ。まさに〝老舗〟だ。同社の創業は昭和22年(1947年)だから今年で64年目だ。建売住宅メーカーとしては〝老舗〟の域に達しつつある供給トップの一建設(旧社名、飯田建設工業)は昭和42年(1946年)だし、兼六ホームは昭和43年(1968年)、ポラスは同44年(1969年)だから20年以上も差がある。

 それなのに細田だけがバブル崩壊後ずっと業績が低迷しているのがよく分からない。〝老舗〟に胡坐をかいているとは思えない。同社のホームページには 2004 年以降に竣工した法人受注物件のリストがあるが、記者も見学した素晴らしい団地がたくさん掲載されている。しかし、なぜか自社の優れた団地は全く掲載されていない。これは老舗としての謙譲か。記者などは真っ先に「グローイングスクエア杉並和泉」を代表作として掲げる。

 とにかく注文も建売住宅も同社には頑張って欲しい。


記者がほれ込んだ阿佐ヶ谷駅前の首都圏不燃建築公社・三菱地所レジデンス「バークハウス阿佐ヶ谷レジデンス」

 

細田工務店 注文住宅の新商品「木ここち 杢」発売(5/30)

後姿が美しい「マンション環境性能表示」☆3つ 「パークハウス阿佐ヶ谷レジデンス」(2010/3/8)

 

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