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2022/04/15(金) 20:28

価格が安くても手抜きしない 大和地所レジ「ヴェレーナシティ藤沢」に見た企業姿勢

投稿者:  牧田司

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「ヴェレーナシティ藤沢」モデルルーム(この空間提案をできるデベロッパーは他にあるか)

 「ヴェレーナグラン茅ヶ崎東海岸」に続き、「ヴェレーナシティ藤沢」と「ヴェレーナグラン湘南藤沢」を紹介する。販売は順調で、前者はバス便だが、70㎡以上でも価格が4,000万円台という価格の優位性があり、後者は徒歩12分とグレード感があるのが評価されているという。

 「ヴェレーナシティ藤沢」は、JR・小田急江ノ島線藤沢駅から徒歩23分(バス約6分、バス停徒歩1分)、藤沢市藤が岡三丁目の第二種住居地域、第一種低層住居専用地域に位置する7階建て全102戸。先着順で分譲中の住戸(7戸)の価格は4,168万〜4,798万円(専有面積72.89〜77.17㎡)。坪単価は200万円。竣工予定は2023年4月中旬。施工は長谷工コーポレーション。昨年10月から販売開始しており、現在、進捗は80%。

 現地はヒルトップの大学の寮跡地で、道路を挟んだ南側は第一種低層住居専用地域。敷地の目の前にバス停があり、通勤時間帯は数分置きに藤沢駅行が走っているという。

 建物は全戸南向きで、全邸オープンエア付き住戸(オープンエアリビング・バルコニー付きは24戸)。主な基本性能・設備仕様はリビング天井高約2450ミリ(最上階は約2500ミリ)、直床、ディスポーザー、食洗機、2段タオル掛け、メーターモジュール廊下、バルコニースロップシンクなど。共用施設はオーナーズラウンジ・ライブラリー・サロン・ガーデンなど。

 「ヴェレーナグラン湘南藤沢」は、JR・小田急江ノ島線藤沢駅から徒歩12分、藤沢市川名字森久の第一種住居地域、準工業地域に位置する7階建て全33戸。先着順で分譲中の住戸(3戸)の価格は4,768万〜5,228万円(専有面積65.27〜70.28㎡)。坪単価は243万円。竣工予定は2022年7月下旬。施工は大洋建設。販売開始は10月からで、残りわずか。

 建物はワンフロア5戸構成で、角住戸は13戸。中住戸2列は東向きワイドスパン(7.5・9.0m)。主な基本性能・設備仕様は、二重床・二重天井、リビング天井高2400ミリ、御影石キッチン・洗面カウンター、食洗機、ミストサウナ。2段タオル掛け、バルコニースロップシンク、メーターモジュール廊下(一部除く)など。

 同社マンションギャラリー次長・大竹喜章氏は、「双方とも販売は順調。『シティ』は、6月頃までに完売できそう。購入者の2割が都内。70㎡以上の3LDKが4,000万円台前半で買えることが評価されており、バスも頻繁に走っているのでハンディにはなっていません。『グラン』も設備仕様のグレードが高評価をいただいている」と語っている。

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「ヴェレーナグラン湘南藤沢」

◇        ◆     ◇

 「ヴェレーナグラン茅ヶ崎東海岸」の記事と一緒に読んでいただきたい。湘南エリアの他社のマンションをそれほど取材していないので断定的なことは言えないが、基本性能・設備仕様レベルはどこの物件と比較しても負けないと思う。

 例えば「シティ」。住戸プランは最低70㎡を確保し、15列あるスパンのうち6mのショートスパン(今はそう呼ばないかもしれないが)は2列(スパン)しかない。他は6.2mが6列、6.4mが5列、7.3mが2列(角住戸)だ。

 坪単価はバス便ということもあり200万円と安いが、ディスポーザー、食洗機、御影石カウンター、2段タオル掛け、ミストサウナ、メーターモジュール廊下幅などを標準装備としている。この単価でこれほどの質を確保しているマンションがあったら教えてほしい。まずないはずだ。

 どのような物件でも〝手抜き〟をしない企業姿勢がここにある。スロー アンド ステディ ウィン ザ レース(SLOW & STEADY WIN THE RACE)-追い風だろうと向かい風だろうと、生活者目線の商品企画を忘れないことが結局生き残るということだ。

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モデルルーム

希少の海に近い1低層 水準以上の基本性能・設備仕様 大和地所レジ「茅ヶ崎東海岸」(2022/4/12

 

 

 

 

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