三菱地所ホームは4月26日、全館空調システム「エアロテック」に日機装の深紫外線LED水除菌モジュール「PearlAqua」を搭載した加湿システムを開発し、「エアロテック」と連動させた新商品を同日から受注開始したと発表した。同社は2020年10月、日機装の深紫外線LEDによる除菌技術を活用した全館空調システム「新・エアロテック-UV」を販売開始しており、今回の新商品はその進化型。
全館空調システムは、冬期の暖房時に過乾燥になる傾向が強く、加湿のし過ぎや冷たいサッシに結露が発生するなどの課題があり、今回の新商品はそれを解決するもの。
室内の乾燥状況によって加湿量を自動コントロールし、湿度を理想的とされる40~50%に維持する。エアロテックと連動させることで、暖房運転時以外は加湿運転しないシステムとなっている。
加湿に使用する水は、深紫外線LEDを搭載した「水除菌モジュール」を通過して循環させることで、ぬめりの原因となる菌やウイルス等を除去する。また、タンク内の水を自動で給水・排水を行うため、メンテナンスは年に1回程度で済む。
加湿システムを搭載したエアロテックの年間ランニングコストは56,200円。エアロテック1システム(約45坪)は3,445,000円(税込み)。
「PearlAqua」は、深紫外線LEDが搭載された水除菌モジュール。EUの生物汚染制御システム開発や、NASAの宇宙環境で活用可能な水除菌装置開発に採用されており、ライフライン整備が未整備な地域の飲料水生成装置に採用されている。国内ではドリンクバーや飲料水生成装置、給湯器の水の除菌に採用されている。
同社の名物広報担当者・横須賀直人氏の「心を込めて分かりやすく説明しますので、より大きく取り上げていただきたい」の枕詞に乗って登壇した同社・加藤博文社長はこの1年間を振り返り、「注文住宅の売上棟数は323棟で、前期比96%だが、売上高は205億円で109%、リフォーム売上高は4,375百万円で103%とそれぞれ目標を達成した」と述べ、加湿システムの開発については「エアロテックを開発して27年になるが、冬場の乾燥のし過ぎにはナーバスになっていた。日機装さんの水除菌システムを搭載することで念願の課題を解決することができた」と語った。
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同社はまた、最新の設備とインテリアデザイン提案をセットにしたマンション向け定額制リフォーム「Re Dia(リディア)」の新仕様を発表した。
「Re Diaフルリフォーム」は、専有面積70㎡の場合、「基本工事」(解体、内装、水回り工事など)+「EYE'PLUS商品」(システムキッチン、洗面化粧台、トイレ、ユニットバス、クロスなど)+「カラースキーム提案」合計で748万円。
新仕様では、リビングの拡張、対面キッチンへの変更などプラスマイナスのオプションを加えている。
4月1日付で新規事業創造部を兼務することになった同社経営企画部広報戦略グループ広報担当者で、またの名を〝港の♪ヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ♪〟と記者が名付けた横須賀氏(春物のスーツのステッチが素晴らしい。袖の4つボタンもお洒落。いくらなのか。安かったら真似ようか。ネクタイは小生も似たのを付けていたことがある)
after&withコロナに即応 三菱地所ホーム ウイルス除去に効果的な新商品など発売(2020/10/21)