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2022/08/19(金) 16:30

際立つ設備仕様の高さ 激戦地で早期完売 大和地所レジ「ヴェレーナグラン湘南藤沢」

投稿者:  牧田司

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「ヴェレーナグラン湘南藤沢」(右側が稲荷大神の林)

 大和地所レジデンスは8月18日、「ヴェレーナグラン湘南藤沢」(33戸)が竣工したのに伴うメディア向け見学会を行った。分譲開始は昨年10月からで、今年7月の竣工を待たず5月に完売。昨年8月に分譲開始した「ヴェレーナシティ藤沢」(全102戸)も竣工9か月前に完売しており、このところ供給が増えている湘南エリアで早期完売したのは価値がある。

 「ヴェレーナグラン湘南藤沢」は、JR・小田急江ノ島線藤沢駅から徒歩12分、藤沢市川名の第一種住居地域、準工業地域に位置する7階建て全33戸。坪単価は242万円。竣工は2022年7月下旬。施工は大洋建設。販売開始は昨年10月からで、2022年5月に全戸完売した。来場者は200組弱。

 現地は、藤沢駅中心市街地から少し離れた閑静な住宅街の一角で、敷地西側と北側に接道。西側道路を挟んだ隣接地は自然林のような稲荷大神で、敷地南側の隣接地は大規模住宅団地。

 建物はワンフロア5戸構成で、角住戸は13戸。中住戸2列は東向きワイドスパン(7.5・9.0m)。主な基本性能・設備仕様は、二重床・二重天井、リビング天井高2400ミリ、逆梁ハイサッシ2200ミリ、御影石とQストーンが無料で選べるキッチン・洗面カウンター、食洗機、ミストサウナ、2段タオル掛け、バルコニースロップシンク、メーターモジュール廊下(一部除く)、全戸にオープンエアスペース(1Fはオープンエアリビング)など。

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南側から写す(手前は隣接マンションの借景)

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左側が稲荷大神の林

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植栽帯

◇        ◆     ◇

 〝グラン〟にふさわしい設備仕様レベルだ。坪単価240~250万円クラスで、上段で紹介した基本性能・設備仕様を備えている首都圏マンションは10件に1件どころか、100件に数えるほどしかないのではないか。「ヴェレーナシティ藤沢」もそうであるように、激戦地の湘南エリアで竣工までに完売した物件はそうないはずだ。徹底した差別化がマンション購入検討者の心を捉えたということだろう。

 もう一つ強調したいのは外構・植栽計画だ。物件を案内した女性担当者によると、同社の植栽担当部長の湘南にふさわしいものにしようという〝こだわり〟だそうで、建物は敷地から約2mセットバックさせ、その間に植栽帯を設置し、オーストラリアの植生を総称する「オージープランツ」を施している。ココスヤシ、オリーブ、ドラセナ、バンクシア、グレビレア、ブラシノキ、シルバープリペット、ティーツリーなど20~30種だ。記者が見知っているのはヤシ、オリーブ、ブラシノキだけだった。

 これは惜しい。全ての植物に名札を付けたら、居住者も通りかかる人も喜ぶはずだ。名前を知っているのと知らないとでは接し方が全然異なる。名札をつけるよう管理組合に働きかけてほしい。

 敷地西側に隣接する道路面から高さにして4~5層はありそうなお椀状の稲荷大神について。

 樹木は生い茂り、ツタなどが覆い隠していた。そして、命旦夕に迫るとはこのことを指すのだろうか、死に急ぐ雄のアブラゼミが誰はばかることなくがなりたてていた。セミに呼応するのか無視するのか、この地に生息するウグイスはケタケタと笑い、カラスがバカー、バカーと応えていた。登ってみようと思ったが、やぶ蚊に襲われるのは必至なのでやめた。

 これも惜しい。市は神社の管理に関わっていないからだろうが、市と住民らが連携すれば、素晴らしい公園のような環境に生まれ変わるのではないか。市のホームページで調べたのだが、街路樹などに関する情報はほとんど公開されていない。どうしてだろう。今回のマンションまでの藤沢鎌倉線の中心市街地には美しいメタセコイアの街路樹が植えられており、境川を過ぎたあたりからは百日紅が満開になっていた。

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1階住戸のオープンエアスペースと専用庭

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1階住戸の西側居室窓からは内部廊下の窓から植栽帯が額縁のように眺められる工夫も行っている

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小山のような稲荷大神の林

価格が安くても手抜きしない 大和地所レジ「ヴェレーナシティ藤沢」に見た企業姿勢(2022/4/15)

 

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