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2022/08/24(水) 17:40

大和地所レジ オープンエアリビング・バルコニー キッズデザイン賞受賞

投稿者:  牧田司

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「オープンエアリビング」 

 大和地所レジデンスは8月24日、同社の「オープンエアリビング」と「オープンエアリビングバルコニー」がキッズデザイン協議会の第16回キッズデザイン賞」を受賞したと発表した。

 「オープンエアリビング」は1999年から導入し、2022年8月供給現在で193物件1,500戸超を供給しており、同じように実用新案登録済みの「オープンエアリビングバルコニー」は2006年から78物件3,100戸超の実績がある。双方とも実用新案登録済みだ。

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「オープンエアリビングバルコニー」

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 結構なことだ。この「オープンエアリビング」と「オープンエアリビングバルコニー」はたくさん取材している。

 いまでも思い出すのは、「オープンエアリビング」を初めて見たときだ。飛びあがらんばかりの衝撃を受けた(物件は確か南武線の中野島)。当時(今でもそうだが)、マンションの1階住戸は日照や通風、見通しなどが悪いことから売れ行きも悪く、その分だけ価格を下げざるのが一般的だが、同社は1階住戸に「オープンエアリビング」を採用し、しかも価格を中層階並みの価格に設定していた。その企画がヒットした。

 「オープンエアリビング」と「オープンエアリビングバルコニー」は、マンションの値付け・商品企画に革命をもたらしたと今でも思っている。

奥行き4メートルの新発想バルコニー(2006/2/22)

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 この日(8月24日)午後1時過ぎ、同社から受賞のプレス・リリースが届いた。その後、同協議会をはじめ旭化成ホームズの「子育て家族の安心と健康をサポートする『スマートクローク・ゲートウェイ』」、ケイアイスター不動産の「みんなの樹と軒遊びのある暮らし」、積水ハウスの「子育て家族の幸せな大空間『ファミリースイート』」・「PLATFORM HOUSE touch」・「みんなの家!未来の家! 積水ハウスの住育 家づくりから学ぶプログラミング」・「WALL BOX」・「エルミタージュクール」・「アートとともだち」・「”自由な子ども達の居場所”こども発達支援センターひゅーるぽん」(同社は合計7作品)などの受賞リリースが送られてきた。(申し訳ないがすべては紹介しきれない)

 同協議会のリリースによると、今回の受賞作品は214点で、2007年からの累計応募数は6,168点、受賞数は3,653点。各大臣賞などの優秀作品は9月21日(水)発表される予定だ。

 また、今回の応募作品について「コロナ禍では実測の難しいとされる調査研究の応募数が減少したものの、地域社会との交流や自然や人との繋がりを重視した建築関連の作品の応募の増加傾向がみられました。さらに今回もSDGsを意識し、子どもの創造性や自主性をサポートする製品や空間・サービスの開発・取組なども多く見受けられました」とある。

 記者もマンションや戸建ての取材を通じ、人や地域と緩やかにつながり、景観や生態系に配慮した商品企画が評価されていることを強く感じている。全作品のなかでもっとも多いのはポラスグループの13作品だが、キッズデザイン賞受賞は同社のマンションや分譲戸建てが好調なのをで裏付けている。

 受賞作214点リストを見たが、小生が気に入ったのはオーパス/ブルーパドル の「前・後・裏・表、どこからでも着れる(ママ=ら抜き)服『ぜんぶおもて』」だ。これはいい。小さいころは靴を左右逆さまに、シャツなどのボタンの掛け違い、裏表に着るのは日常茶飯で、ハンガー付きだったこともある。大人になってもパンツを逆さに穿いて困ったことも、酔っぱらって隣家の玄関ドアを叩いたことも、男を女に間違えたこともある(これはわが人生の最大の蹉跌)。今でもパジャマ、シャツなどを裏表で着ることもあるが、生き方として裏も表もないのには自信がある。

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 一つ提案だ。以前からずっと思っているのだが、デザインアワードを統一してはどうかということだ。

 記者は、「キッズ」があるのだから「シニア」「エルダー」「オールド」があってもいいし、一番いいのは「ユニバーサルデザイン」だと思っている。「グッドデザイン賞」「IAUD国際デザイン賞」「ウッドデザイン賞」など全て「ユニバーサルデザイン賞」に統合し、それぞれ分野ごとに賞を設けたらどうかと思う。あらゆる商品の「デザイン」は「ソリューション」だと考えているからだ。冒頭に紹介したオープンエアリビング・バルコニーは子どもだけを対象にした商品企画ではない。万人向きだ。たくさんアワードがあると、その分だけ権威・価値が薄れるのではないかと心配だ。

 また、審査に当たっては学者・先生だけでなく、一般の消費者が投票に参加できるようなシステムも考えていい。審査委員の方だって、作品を評価するのは基本的には書類のみのはずだ。作品そのものを見ないで評価するのは誤った評価をする危険性もはらんでいる。

 

 

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