HUGEと三菱地所は8月29日、初のカフェ業態として「THE FRONT ROOM」を丸ビル1階9月6日(火)にオープンするのに先駆け、メディア向け内覧会・試食会を開催した。
「THE FRONT ROOM」は、「レストランを得意とするHUGEだからこそ提供できるホンモノ志向のカフェ」というのが謳い文句で、モーニングにはコーヒーと焼きたてのパンを、ランチにはフレッシュなサラダとパスタ、ディナーにはワインやこだわりの一皿を提供する。
「Timeless & Borderless」をコンセプトにシェフ、バーテンダー、サービスマンのプロフェッショナルが、だれもが1日中どんなシーンでもゆったり寛ぐことができるサードプレイスを目指す。
店舗は、丸ビル1F、営業時間:月-土8:00-22:00(日・祝9:00-21:00)、席数: 123席(店内83席/テラス40席)、平均予算:Drink/600円~Food/1,200円~。Instagram:https://www.instagram.com/thefrontroom_marunouchi/
三菱地所の丸ビルは今年開業20周年のアニバーサリーイヤーを迎えており、同カフェがオープンする9月6日(火)を皮切りに、2023年春にかけて段階的なリニューアルを実施するのに合わせ、「Your Palette ―明日を彩る、わたしを選ぼう。―」をコンセプトに様々なイベントや企画も展開していく。(特設サイト:https://marunouchi-palette.com/)
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記者は東京駅圏で取材があると、この前まで営業していた丸ビルの1階のカフェ・レストランや三菱一号館のワインバーをよく利用した。白ワインは1杯600円~というリーズナブルな値段でおいしい。
今回リニューアルした「THE FRONT ROOM」の店舗デザインは従前のそれとは全く異なる。提供された食事はとてもおいしかった。〝売り〟の一つである「SHIBUichi BAKERY(シブイチ ベーカリー)」のパンを用いたフレンチトーストは、とても柔らかいのが特徴。小生は一時期、子どもに食べさせるためフレンチトーストに凝ったことがある。フランスパンの食感も捨てがたいが、このように口の中でとろけるのもまたいい。喫茶室・ルノワールのフレンチトーストと双璧か。
「カラブリア産唐辛子と完熟トマトのアラビアータ」も美味。パスタは固めのショートパスタで、濃厚なトマトの風味がよく引き出されている。癖になりそうだ。(小生はトマトを人の3倍は食べる。糖尿の数値が悪化しないのはトマトのお陰か)
「JAMON SERRANO and FRESH FIG SALAD」と名付けられた野菜サラダは、ブルーチーズに似たチーズが抜群。ワインにとてもあう。何とかクロックムッシュというサンドイッチはよく分からなかった。
バスク風チーズケーキとチョコレート味のガトーショコラも供されたのだが、小生はケーキ類をほとんど食べないので、おいしいかまずいか全然わからなかった。残すのは失礼だと思い、スプーンで食べたのだが、隣の女性がナイフとフォークで食べていたのでとても恥ずかしく、冷や汗が出た。その女性に感想を聞こうと声を掛けた。それまではマスクをしていたのでよく分からなかったのだが、とても可愛い女性は「固めのプリンみたいで、味が濃い目」と話した。
しかし、小生もあのプラスチックの底の突起物を折ると、ゆらゆらと揺れながら崩れることなく皿に収まるプリンは知っているが、味は今回のケーキとは全然違うと思う。
コーヒーは、HUGEが運営するみなとみらいのQUAYS pacific grill(キーズ パシフィック グリル)内に併設する焙煎所、HAMMERHEAD ROASTERY(ハンマーヘッド・ロースタリー)のコーヒーをシングルビーンズで提供する。コーヒー、酒、たばこは嗜好性が強く、小生は毎朝自分で淹れるコーヒーが一番おいしいと思う。
この日供された食事、ケーキ、コーヒーはメディア向けなのでいくらかは分からないが、オープンする9月6日からは食事は1,000円~とか。グラスワインは650円~750円。
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2021年度のわが国のJR駅別乗降客がもっとも多いのは新宿駅(1日平均約52万人)で、2位池袋駅(同41万人)、3位横浜駅(同30万人)となっており、東京駅は4位の約28万人だ。5位は渋谷駅の約25万人。
前年比伸び率は渋谷駅がトップで11.9%(東京駅は4.3%)なので、このまま推移すれば東京駅は渋谷駅に抜かれそうだが、問題は乗降客の数ではない。そこにどのような人がどれだけ滞在し、消費するかだ。そのようなランキングはないのか。