コスモスイニシアが11月1日オープンしたアパートメントホテル「MIMARU東京 池袋」を見学した。宿泊者がVRChatを客室内のPCで楽しめる「メタバースルーム」を日本で初めて全室に設置し、パソコンも標準装備しているのが特徴。
施設は、JR線・東京メトロ池袋駅から徒歩5分、豊島区池袋2丁目に位置する14階建て107室。客室は、40㎡のファミリータイプ(4名定員)24室、和室があるジャパニーズタイプ(4名定員)24室、60㎡の2ベッドルームのスイートタイプ(6名定員)32室、eスポーツが楽しめるゲーミングルーム「Quintet eSports Room」(5名定員)2室など。宿泊料金は4人部屋利用で1泊23,250円〜。
「メタバースルーム」はマンガ、アニメ、アート、ゲーム、コスプレなど、サブカルの発信地として注目を集める池袋の立地に着目し、アバターを使ってVRChatに参加し、宿泊者同士が情報交換できるもの。
専用デスクとハイスペックゲーミングPCを5台揃えたゲーミングルーム「Quintet eSports Room」2室ではeスポーツをみんなでプレイできる。
2階ラウンジは、コミュニケーションエリアとしてイベントやコスプレ体験・撮影スペース企画などを通じユニークな日本文化を発信していく予定。
また、「NEO IKEBUKURO TOURISM(新しい池袋の旅)」をテーマにサブカル、メタバース、eスポーツ、デジタルなど、次世代の池袋を表現するグラフィックを募集し、最優秀賞に輝いたアート作品でエントランスの壁面を装飾している。
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スマホはほとんどが電話機能のみで、頼みもしないのに突如画面にどうでもいいニュースが表示されるのに腹を立て、電車内では本を読むことしかしない小生は、みんなが小さなガラス面に手指をせわしなく這わせるのに感動を覚え、かつ病気ではないかと心配するほどなので、VRChatやeスポーツのどこが楽しいのかさっぱりわからなかった。猫に小判、豚に真珠だ。
ただ、全室にキーボードとマウス付きのパソコンが備えられているのはとてもいいと思った。画面が大きいので、濁音、半濁音、句読点、促音の間違いもなくなりそうだ。プリンター機能があるのかどうかは聞き逃した。
エントランス周りには「ゴヨウマツ」などふんだんに植栽を施し、柱の外周をナグリ調仕上げにしている演出もいい。外国人には受けるはずだ。
それにしても、現地までの池袋駅北口の街並みは凄い。飲食店、ラブホテル、風俗店、宿泊特化型シティホテル、マンションなどが混在している。新宿・歌舞伎町と同じだ。〝なんでもあり〟の商業地だから、これはこれでいいのだろう。