「ファインコート新百合ヶ丘グランレガシー」
「次世代ZEH+」をクリアした三井不動産レジデンシャルの都市型戸建て「ファインコート新百合ヶ丘グランレガシー」を見学した。小田急線新百合ヶ丘駅から徒歩9~10分の全29区画で、第1工区18区画のうち12月17日に抽選分譲した第1期1次10戸が最高6倍、平均3.2倍で即日完売した。1億円前後の高額ながら、住環境に恵まれた希少立地が人気の要因だ。
物件は、小田急線新百合ヶ丘駅から徒歩9分~10分、川崎市麻生区万福寺4丁目の第一種低層住居専用地域(建ぺい率50%、容積率80%)に位置する全29区画(建築確認未取得区画11区画含む)。建築確認済みの第1工区18区画のうち第1期1次10戸の土地面積は土地面積は125.20~132.60㎡、建物面積は97.36~113.28㎡、価格は8,690万~1億2,490万円。建物は2022年10月竣工済。構造・工法は木造2×4工法2階建て。施工は三菱地所ホーム(8区画)、エステーホーム10区画)。
一次エネルギー消費量を25%以上削減(ZEHは20%以上)し、発電設備などにより再生可能エネルギーの自家消費を拡大する「次世代ZEH+」を満たしており、主な省エネ・創エネ設備は太陽光発電、「HEMS」、アルミ樹脂複合サッシ、Low-Eガラス、エネファーム、TES温水式床暖房(キッチン含む)、24時間換気システム、EV充電設備などのほか、一部にV2H(Vehicle to Home)を採用。
物件ホームページを7月に立ち上げて以降の問い合わせは約860件。11月から集客開始してからの来場者は、小田急線沿線を中心に約110組。12月17日に抽選分譲した結果、最高6倍(2住戸)、平均3.2倍で即日完売した。購入者の約63%は地元の麻生区住民、他は地域に地縁のある人など。年代は30代の半ばから40代の半ばが中心。
現地は、土地区画整理事業により開発され、1区画の最低敷地面積が125㎡以上と定められている住宅地の一角。同社の調べによると、過去5年間に新百合ヶ丘駅圏内徒歩10分圏で供給された分譲住宅は8物件あるが、29戸の規模は最大という。
住戸プランは、天井高約2.7mの18〜21畳のリビング・ダイニング・キッチン、DEN、アイランドキッチン、マルチスペース、メーターモジュール階段など。
同社横浜支店営業室主管・水越敏彦氏は「来場者のみなさんに〝ワオッ〟と驚いていただけるようリビング・ダイニングの広さと高さを確保しました。お客さまの評価ポイントがもっともむ高いのは立地環境です」と語った。
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京王線多摩センター居住の記者は、街のポテンシャルは新百合ヶ丘に負けないと思っているのだが、多摩センターだったらまず今回のような価格では売れない。せいぜい8,000万円だろう。
新百合ヶ丘駅に近い中古マンションの価格も新築時価格より高い物件もあると聞いて、これまたびっくりした。三菱地所レジデンスなどが近く分譲する「ザ・グランクロス多摩センター」(289戸)は、新百合ヶ丘の中古よりは高い値が付くはずだが、かといって東京建物「ブリリア聖蹟桜ヶ丘」(773戸)の坪270万円を上回ることができるかどうか。京王プラザホテル多摩も来年1月で閉店となる。新百合ヶ丘との〝格差〟はどんどん広がっている。
「次世代ZEH+」について。記者は窓面の大きさに驚愕したのだが、これこそが「次世代ZEH+」の凄さの象徴だ。「ZEH」のよさは住んでみないと分からない部分も多いが、ZEH-Mを満たしている三井ホームの賃貸木造マンション「MOCXION INAGI(モクシオン稲城)」の居住者アンケートの記事を添付する。
マンションも分譲戸建てもZEHは必須要件で、これからは加速度的に広まるはずだ。