「プラウド参宮橋」
野村不動産は4月17日、CLT・鉄骨ハイブリッド構造を採用し、建物全体で約80㎥の国産材を使用した「プラウド参宮橋」を6月上旬に分譲すると発表した。木材使用量は同社のマンションで過去最多となり、全住戸がZEH-Oriented相当の性能を満たしている。
物件は、小田急線参宮橋駅から徒歩3分、渋谷区代々木四丁目の第二種低層住居専用地域に位置する4階地下2階建て全19戸(広告募集対象外住戸6戸含む)。専有面積は58.13~105.22㎡、価格は未定。竣工予定は2024年5月上旬。施工は大成建設。
B2階~3階まではRCコアウォール+TWFS構造(厚肉床壁構造)、4階・R階はRCコアウォール+CLT・鉄骨ハイブリッド構造とし、構造CLT、天井、壁面ルーバーなど建物全体で約80㎥の国産木材を使用。同規模のRC構造のマンションと比較した場合、建築時のCO2削減量は約96トン、CO2固定量は約73トンと試算されている。全戸に空調システム「床快full」を採用している。
フローリングや建具には突板を採用しCLT を活かした仕上げ
共用部のアート作品にも国産ヒノキ材を使用
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完成予想図のドーマー(トップライト)がとても印象的だ。このようなマンションは見たことがない。
同社は現段階で価格は未定としているが、いったいいくらになるか。立地条件からして坪単価700万円以下はありえないのではないか。さらに「床快full」を全戸に採用し、ZEH-Oriented相当の性能を満たしていることなどを考えると、設備仕様レベルにもよるが坪750万円になっても記者は驚かない。
「木造マンション」は、三井ホームの賃貸「MOCXION INAGI(モクシオン稲城)」(51戸)が最大のはずだが、どこが最初に分譲マンションを供給するか注目している。今回の物件のような第一・二種低層住居専用地域などは最適なはずだ。
賃料は「調布並み」でも申し込み殺到 三井ホーム「稲城」の木造5階建て賃貸(2021/12/9)