「ウエリス三浦海岸」
NTT都市開発(事業比率60%)とフージャースコーポレーション(同40%)が3月中旬に分譲する「ウエリス三浦海岸」を見学した。同駅圏では13年ぶりの新規販売(パンフレットには20年ぶりとあり)だそうだが、〝駅まえ海ちか〟がうたい文句。都内港区などに住むアッパーミドル・富裕層、テレワーク、セミリタイア層などの反響が多く、担当者は〝絶好調〟と話していた。
物件は、京浜急行電鉄久里浜線三浦海岸駅徒歩1分、三浦市南下浦町上宮田の第一種中高層住居専用地域、近隣商業地域(建ぺい率65.26%、容積率200%)に位置する16階建て全237戸。専有面積は62.09~86.14㎡、価格は未定だが坪単価は222万円になる模様。竣工予定は2025年8月下旬。設計・監理・施工は鉄建建設。
現地は、京浜急行電鉄のグラウンド跡地。タワーマンションの計画もあったが、地元居住者の反対運動があり実現しなかったそうだ。隣接地は京急ストア。
建物はL字型で、南向きが178戸、西向きが59戸。南向きは1階部分がハザードマップに該当するため住戸は2階以上。西側は1~7階。南向きは6階以上から三浦海岸が眺められる。
主な基本性能・設備仕様は、直床、リビング天井高2450~2550ミリ、食洗機、床暖房、浴室タオル掛けなど。共用施設はオーナーズラウンジ、屋上スカイテラス、オーシャンワークルーム(16階)、プライベートガーデンなど。コミュニティルームはボールネンド、TSUTATA、WTW、LOGOS、ForC、学研教室とコラボし多彩な施設とする。
NTT都市開発住宅事業本部事業推進部商品企画担当/営業推進担当統括マネージャー・菅谷将之氏は、「三浦海岸駅圏でのマンション分譲は13年ぶり。絶好調です。それほど宣伝していないにも関わらず、1月からの反響は1,500件。眺望のいい6階以上の角住戸を中心にすでに90件の要望を頂いている。もっとも反響が多いのは都内港区居住者で約3割。品川、大田区が続き、地元の三浦、横須賀は2割。南向きの5階以下と西向きの住戸がどうかですが、西向き住戸は3,500~3,900万円台に価格を抑える予定。第1期の戸数は未定ですが、反響の多さからして、慌てて売る必要はないと考えています」と話した。
プライベートガーデン
オーナーズラウンジ
モデルルーム
◇ ◆ ◇
三浦海岸のマンション・分譲戸建ては、バブルがはじける前までは結構取材している。記者は海好きで、取材のほかにも三崎口や油壷、観音崎まで足を運び、ホテル・民宿などに泊まり、美味しい魚を食べ、酒を飲んだ。海は半日眺めていても飽きない。心が洗われるような気がする。
菅谷氏から反響の約3割は港区居住者と聞きいささか驚いたが、湘南エリアの立地が良く、価格も高いマンションは同様の傾向を示しているので納得もした。単価は都心と比べ3分の1か4分の1だ。設備仕様レベルは高くはないが、セカンドと考えれば゛あまり関係ない。お金持ちは好きなようにするのではないか。
取材の帰り、都内なら価格は3倍しそうなマグロのカマを買った。河津桜もほころびを見せていた。記者もお金があったら、こんなところでゆったり暮らしたい。海が見えなくてもいい。7~8分もすれば海だ。菅谷氏に三崎口では富裕層向けのマリーナが整備中と聞いた。さもありなん。
現地(駅のホームから)
駅前で
分譲企画⇒バブル崩壊⇒ホテル⇒分譲コンバージョン リスト「三浦海岸」(2022/5/28)