ポラスグループ中央住宅は4月4日、大宮駅から徒歩10分圏の平均専有面積70㎡以上としては8年ぶり、同社の大宮駅圏としては5棟目となるマンション「ルピアコート大宮The VISTA」のメディア向けモデルルーム見学会を開催した。専売特許の「ピアキッチン」のテーブル・カウンターに、樹齢350年以上の天然木・ヨーロピアンオーク材を用い、防災の取り組み「マモルピア」を採用しているのが特徴。同社は「価格は未定」としているが、坪単価400万円を超えるかどうかが最大の関心事だ。
物件は、JR大宮駅から徒歩8分、さいたま市大宮区下町2丁目の商業地域に位置する15階建て全56戸(地権者住戸3戸含む)。専有面積は40.00~70.59㎡、価格は未定だが、坪単価は400万円前後になる模様。入居予定は2025年10月下旬。施工は埼玉建興。販売代理は長谷工アーベスト。
現地は、駅東口の氷川参道、大宮区役所・図書館に近接。敷地は東西軸が長いT字形で、住戸は長辺と短辺の結節点に位置し、1フロア4戸の西向き(東側は共用施設、西側は駐車場)。
住戸プランは北西角の70.59㎡の3LDK(13戸)、中住戸の50.40㎡の2LDK(13戸)・66.50㎡の3LDK(14戸)、南西角住戸の3LDK(14戸)が中心。
主な基本性能は、ZEH-M Oriented、二重床・二重天井、リビング天井高2400ミリ、バックカウンター・収納付きピアキッチン(41戸)、食洗機、浴室・シューズインクローク窓付き(一部除く)、浴室タオル掛け2か所、ウルトラファインバブル「やさしい水工房」、実用新案のマイギャラリー、とどかない錠、変身クローク、かくれんBOX、FUTONクローク、まもるんスペースなど。
見学会に臨んだ同社マンションディビジョン部長・中島教介氏は、「都心部では価格高騰が続き、郊外部でも少しずつ上昇しているが、駅力の弱い物件は苦戦するケースもある。また、グロスを抑制するため専有圧縮型も増加しているが、当社は長く住み続けられるようファミリータイプはピアキッチンを標準装備とし、70㎡を確保するよう差別化を図っており、ブランド力も浸透している。今後は、用地取得から分譲開始までの期間を7か月くらいにし、建築費を抑制するため支持層が強固な都内西側でも展開していく。今回の物件は『大宮駅圏』としては5物件目。価格は未定だが、最近の『浦和』の坪383万円、『大宮』の坪370万円を超える高値にチャレンジする。ハード・ソフト両面で防災・減災に取り組む『マモルピア』も装備した」などと坪単価400万円を匂わせた。
販売担当の長谷工アーベスト担当者は、1月からの反響数は700組、3月30日からオープンしたモデルルームは4月中旬まで100組の予約が入っていると話した。居住地、年齢とも幅広い支持を得ており、5月中旬に分譲する第1期は即日完売を目指すという。
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〝売り〟の一つである、全住戸の77%(41戸)に標準装備しているピアキッチンについて。これまでは集成材たったのを、ドイツ産の樹齢350年超の無垢のヨーロピアンオークを今回初めて採用したという。寸法は、キッチンカウンター部分が2400×350ミリ、テーブル部分が850×1500ミリ。厚さはいずれも50ミリ。新木場の老舗・東京木材企業から特注で仕入れたという。
料亭などでよく目にするものだ。「100万円はしないはず」と質問したら「いい線」とのことだ。このピアキッチンとバックカウンター・収納を合わせたら価格は百数十万円で収まるかどうか。これだけで20坪にしたら単価を7~8万円アップさせる要因となるが、設備仕様レベルを落とし、オプションにするよりは良心的だ。(軽くて傷もつきにくいナイスの「Gywood®」もいい。提携を申し込むべき)
坪単価について。正直に言って高いと思う。しかし、浦和駅東口駅前の再開発マンションは坪500万円をはるかに突破するはずだ。これと単純比較はできないが、駅力などを考慮すると大宮で坪400万円はありうる単価だと思う。第1期の即日完売を狙うというが、戸数は何戸になるのか。
些細なことだが、モデルルームの観葉植物はほとんどが本物。こうした仕掛けがじわじわと浸透し、ブランド力を高める。
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