三井不動産レジデンシャルは4月23日、「パークシティ中野 ザ タワー エアーズ/ザ タワー ブリーズ」のメディア向け内覧会を実施した。JR中野駅前の24階建てと20階建ての大規模再開発・免震タワーマンションで全807戸(販売対象は401戸)。敷地南側に遮るものがなく、「四季の森公園」に近接、武蔵野台地の免震構造・ZEH認証などを考えると、エントリー数が1万件超なのも納得できる。
物件は、JR中野駅から徒歩6分~8分、中野区中野4丁目の「囲町東地区第一種市街地再開発事業」地に位置する敷地面積約13,229㎡、24階建て「エアーズ」545戸(販売対象239戸)と20階建て「ブリーズ」262戸(同163戸)の全807戸(同401戸)。専有面積は30.65~125.12㎡。7月中旬に分譲する第1期1次80戸は駅に近い「タワーズ」が対象で、専有面積は54.80~125.12㎡、予定価格は12,000万円台~40,000万円台(最多価格帯14,000万円台)、坪単価は700~750万円。入居予定は2026年7月下旬。デザイン監修は三井純アンドアソシエーツ建築設計事務所。施工は東急建設。
現地は、中野駅周辺の約110haで11もの再開発事業が進行中のエリアの一角。敷地は東西軸が長い長方形で、駅に近い側からオフィス・商業棟の「中野M-SQUARE」-「エアーズ」-「ブリーズ」の3棟が建設され、「SQUARE」1~2階には大型スーパーマーケット、飲食店舗などが予定されている。駅北口からペデストリアンデッキで結ばれる。約1.5haの「四季の森公園」や中野区新庁舎、中野中学、東京警察病院、明治大、帝京平成大、早稲田大の大学施設、29年に開業予定の「NAKANOサンプラザシティ」などに近接。
今回分譲対象となる「エアーズ」の主な基本性能・設備仕様は、中間免震構造、ZEH-M Oriented認定、ワイドスパン、二重床・二重天井、リビング天井高2650ミリ(プレミアムの23・24階は3000ミリ)、ディスポーザー、食洗機、フィオレストーンキッチン天板、Low-Eガラス、二重サッシ(南側)、リビング・居室床暖房など。パークシティシリーズで初となる東京ガスとパナソニックが開発した「熱交換気システム・AIR TES」を全住戸に採用し、室内の温度変化を抑制し、花粉なども排除する。
共用施設は、エントランスラウンジ、ライブラリーラウンジ、ゲストルーム、フィットネスルーム、屋上テラス、ファミリーラウンジなど。
昨年9月にホームページを開設してからこれまでのエントリー数は1万件超、5月下旬までのモデルルーム来場予約は満席の約350件。今回分譲の第1期1次では「エアーズ」のプレミアム住戸17戸のうち約半数が分譲される。
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坪単価は700万円を突破すると思っていたが、高くなったものだ。三菱地所レジデンスが2016年に分譲した駅から徒歩6分の「ザ・パークハウス 中野タワー」178戸(分譲149戸)は坪500万円を超えなかったはずだ。同業の記者によると、中古でも坪700万円するとか。
単価は安くはないが、新宿を起点にすれば、もっとも住みたい街(吉祥寺も悪くはないが)に「中野」は選ばれるのではないか。今回の物件が位置する駅北口エリアは、再開発によって生まれ変わる。駅に近いにもかかわらず嫌悪施設(もうこういう呼称はやめたほうがいいとも思うが)など一つもなく、緑も豊富。大学など教育施設、病院、商業施設もそろっている。道路を挟んだ南側は鉄道線路が走っているのをどう見るかだが、南側の日照なども担保されている。エントリー数が1万件を突破しているのもよくわかる。