相鉄グループは7月22日、「ゆめが丘ソラスト」のプレス説明会・内覧会を実施した。開業は7月25日。初年度売上高200億円、来場者数は1,000万人を見込む。
施設は、相鉄線ゆめが丘駅直結(横浜市営地下鉄下飯田駅から徒歩1分)、「センターⅠ地区の商業施設・立体駐車場棟は場敷地面積約3.4万㎡、鉄骨造4階建て延床面積約6.2万㎡。テナント区画数は128区画。センターⅡ地区の1階商業施設・2~3階駐車場棟は敷地面積約8,185㎡延床面積約1.6万㎡。事業主は相鉄アーバンクリエイツ、CMは日建設計コンストラクション・マネジメント、環境監修・内装監理は乃村工藝社、施工は福田組・第一建設工業。工期は2022年12月~2024年5月末。
施設ビジョンは〝Dear Life、Dear Local〟で、地域資源を生かした体験交流拠点=地域の〝ベース(ハブ)〟となる思いが込められている。MDコンセプトは「知・食・遊・衣・住」で、相鉄グループや日揮、横浜ケーブルビジョン、横浜薬科大学などから構成される「ゆめが丘エリアマネジメント協議会」を設立し、地域の生産者との交流が生まれる工夫を凝らし、地域交流拠点などを整備する。
施設は、様々な循環型社会を実現する様々な取り組みを行うのも特徴の一つで、同日、バックヤードツアーが行われた。以下、主な施設と取り組み。
①太陽光発電 施設屋上に約3,000枚の太陽光パネルを設置し、発電された電機は施設の店舗区画や共用部に供給。施設の年間電気使用量の約7.5%を賄う
②衣料リサイクルボックス 施設内にIoT機能を持つ衣料回収ボックスを日揮ホールディングスと協働して設置。リユース・リサイクルに再資源化する。衣料回収アプリを通じでポイント還元(10キロで約500円相当)される。「相鉄ジョイナス」「ジョイナステラス二俣川」でも同様のリサイクルボックスを設置する
③SAF(Sustainable Aviation Fuel(サスティナブル・アビエーション・フューエル) SAFは食用油の廃油など化石燃料以外から製造される航空機燃料のことで、施設の飲食店などから排出される食用油を回収し、SAFに再生する。日揮ホールディングスとレインボーインターナショナルと共同で実施する
④生ごみのたい肥化 施設の飲食店などから排出される食品残渣を集め、NTTビジネスソリューションズの分解装置「フォースターズ」を使用して一次発酵させ、リサイクルセンターへ運搬する。さらに発行させ肥料化したたい肥は施設内の植栽に生かすほか、地域の農家に提供し、そのたい肥で採れた農作物の流通化も目指す
⑤井水・中水再利用 施設内に井戸を掘り、1日100トンの井戸水を利用することで、1日320トンの水を利用する施設の3分1を賄う。また、施設内から排出された厨房排水や雑排水を中水増水設備により処理することで、施設のトイレの洗浄用水や植栽散水に再利用する。施設の上水使用量の約30%削減を目指す
⑥自動配送ロボットの導入 施設内の店舗商品をアプリで注文して顧客がロッカーから標品をピックアップできるモバイルオーダーシステムと連携させ、自動配送ロボットが指定された場所まで商品を届けるサービス。ロボットは公道も走行可能で、最速時速6キロで運搬することができる。自動配送ロボットの商業施設での本格導入は全国で初の取り組み