大和ハウス工業が分譲中の「プレミスト宮崎台 RISETERRACE(ライズテラス)」のモデルルームを見学した。同社初の「ZEH-M Ready」と「認定低炭素住宅」のW認定を取得しており、設備仕様レベルも高く、久々にレベルの高い中規模マンションを見たと思ったのだが、そんな記者の評価より、販売事務所長の飯田雄介氏の「(マンションを)見慣れている方ほど評価が高い」というコメントがこの物件特性を雄弁に物語っている。
物件は、東急田園都市線宮崎台駅から徒歩7分、川崎市宮前区宮崎三丁目の第一種中高層住居専用地域に位置する5階建て全45戸。7月19日から販売開始した第1期1次の専有面積は54.81~83.97㎡、価格は5,890万~9,930万円(最多価格帯7,500万円台)、坪単価は370万円。竣工予定は令和7年4月。施工は新日本建設。販売代理はライフコーディネーター。
現地は、閑静な住宅地が広がる高台に位置し、同社初の「ZEH-M Ready」と「認定低炭素住宅」のW認定を取得しているほか、住戸プランは、全戸7.4m超のワイドスパン、内廊下方式、リビング天井高2450ミリ、直床、ディスポーザー、食洗機、御影石キッチンカウンター、リビング・主寝室床暖房、二重サッシ(室内側は樹脂サッシ)、玄関脇宅配ボックス、ソフトクローズ機能付き収納・引き戸、マルチデスクカウンター付き腰窓(一部を除く)、浴室タオル掛け2か所などが特徴。
同社南関東支店横浜マンション事業部営業課 販売事務所長・飯田雄介氏は「規模は45戸ですが、周辺物件に負けないよう、記憶に残るよう意識してプランニングしました。マンションを見慣れている方ほど評価が高く、第1期1次では約3割を供給し、すべて成約済みです」と語った。
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見学をお願いしたのは、来週の9月2日(月)に同社の「マンション事業計画説明会」が予定されており、同社上席執行役員マンション事業本部長・富樫紀夫氏の話を聞くことになっているのだが、話されたことをそのまま伝えるのは簡単だが、それでは「か・ち・も・な・い」と判断したからだ。
正直に言えば、取材するまではレベルが〝並〟だったらどうしようかと思っていたのだが、結果は上々。期待以上の成果が得られた。飯田氏の「見慣れている方ほど評価が高い」-これ以上記者が言うことなど一つもない。もう一度、上段の設備仕様レヘルを確認していただきたい。差別化が徹底されている。
コロナ以降、マンション見学は激減している。デベロッパー各社からは取材の声はかからないし、かかったとしてもレベルの低いマンションなど見たくもない記者の利害が一致しているからだ。
しかし、今回の物件は現場取材の大切さを教えてくれた。この記事は富樫氏が話されることと齟齬を生じないはずで、「(読む)価値もない」記事にもならないはずだ。
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