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2024/09/28(土) 13:49

コンセプトは大地に生える二本の大樹 監修は隈研吾氏 三菱地所レジ「武蔵小杉」

投稿者:  牧田司

外観完成予想CG.jpg
「ザ・パークハウス 武蔵小杉タワーズ」

 三菱地所レジデンスは9月27日、「ザ・パークハウス 武蔵小杉タワーズ」の記者発表会を開催し、同社代表取締役社長執行役員・宮島正治氏が「ザ・パークハウス」ブランドについて、同社第二開発部開発第一グループマネージャー・原喬弘氏がマンションの概要についてそれぞれ説明。宮島氏、外観デザインを監修した建築家・隈研吾氏と物件レポーターを務める俳優・高橋一生氏によるトークセッションも行われた。発表会にはメディア約60人が参加した。

 現地は、武蔵小杉駅北側エリアの日本医科大学武蔵小杉キャンパス跡地で、市の「小杉駅周辺まちづくり推進地域構想」により、教育施設のA地区、医療地区のB地区、住宅のC地区に分かれて整備が行われており、今回の物件はC地区に該当。地域に開かれた「まち一体型複合開発」として整備される。

 物件の中央には、地域に開かれ、まちの賑わいの拠点となる芝生の広場「コスギコミュニティパーク」を設け、2棟の間には、地域の人々も通ることができる「コスギプロムナード」を東西に敷設する。緑地率は約30%。建物は免震構造で、ZEH-M Oriented、ABINC認証を取得する予定。

 外観デザインは、建築家・隈研吾氏が監修。デザインコンセプトは、ツインタワーを「大地から生える二本の大樹」に見立て、大地に近い低層部には緑とオープンスペースを広く確保し、大地と幹を繋ぐバーク(樹皮)をイメージした斬新なキャノピー(天蓋状の庇)を設ける。ファザードデザインはガラスとバークルーバーを重層的に重ね、上空へ伸びる大樹が大地から空に向かってグラデーションで溶け込むようなイメージで色調が整えられている。

 物件の魅力を紹介する特設サイトには、レポーターとして俳優の高橋一生氏を起用。隈氏やプロジェクト開発担当者との対談を紹介する。

 物件は、JR南武線・東急東横線武蔵小杉駅から徒歩3~6分、川崎市中原区小杉町1丁目に位置する敷地面積約20,172㎡、50階建て全1,438戸(サウス719 戸、ノース719戸)。専有面積は44.07~136.04㎡、価格は未定。竣工予定はサウスが2027年9月、ノースが2028年5月。設計・施工はフジタ。売主は同社のほか東京建物、東急、東急不動産。2024年9月27日からエントリー受付を開始し、来春にモデルルーム事前内覧会を開催する予定。

 主な付帯施設(予定)は、高齢者福祉施設、高齢者住宅、クリニック、保育所、スポーツジム、スーパー、ドラッグストアなど。

 宮島氏は、〝一生ものに、住む〟をスローガンに掲げる「ザ・パークハウス」の特徴として①品質②エコロジー=エコノミー③こだわりのカスタマイズ化④安心・安全⑤上質な暮らしを提案する管理からなる「5つのアイズ」を強調した。

 隈氏は、「みどりの大地とシームレスにつながるデザインを低層部に施し、存在感のある2本の大樹の理想形を提案できた」と語った。

施設全体 完成予想CG.jpg
施設全体完成予想図

コスギプロムナード 完成予想CG.jpg
コスギプロムナード

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エントランスホール(サウス)

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エントランスホール(ノース)

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フォトセッション(東京館で)

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左から宮島氏、高橋氏、隈氏

◇        ◆     ◇

 川崎市の「新総合計画」に基づく約37haの再開発エリアの第一号マンション「THE KOSUGI TOWER」(689戸)が分譲開始されたのは2006年で、坪単価は220万円だった。売主は伊藤忠都市開発・東京建物・ジョイント・コーポレーションの3社。

 それから20年近く。これまで供給されたマンションは1万戸(今回の物件を含む)を突破するはずだ。一つの駅圏でこれほど大量のマンションが分譲されたのは近年では武蔵小杉以外にない。記者はほとんどのタワーマンションや商業施設などを取材しており、訪れたのは20回はあるはずだ。

  駅南口に林立するタワーマンションに圧倒され、街は好きになれないのだが、今回のマンションは駅北口で、周辺は低中層の建築物も多く、南口とは様相がやや異なる。高橋氏もそのあたりを紹介するのではないか。

 さて、価格はいくらになるか。原氏は「未定」としており、モデルルームもないので現時点で予想するのは難しいが、最近の市況と隈氏のプレミアム価格も加味し、坪単価はボトムで550万円とみた。

 当たるかどうかは自信はない。記者は、2013年分譲の同社の「ザ・パークハウス グラン 千鳥ヶ淵」の坪単価800万円もズバリ的中させたように、「これまで」の的中率は高いはずだが、ここ1~2年の価格暴騰にはついていけない。常識的に考えたら、この坪550万円だってべらぼうに高い。20坪で1億円超だ。隈氏が監修したタワーマンションは、2015年分譲の三井不動産レジデンシャル「パークコート赤坂檜町ザ タワー」以来ではないか。

 物件が竣工する2028年ころには、武蔵小杉再開発の最終章となる、駅徒歩1分の三井不動産レジデンシャル「(仮称)小杉町一丁目計画」8約500戸)の分譲が始まるのではないか。

◇        ◆     ◇

 この日駆けつけた報道陣は約60人。最近のマンション見学会では突出した多さだ。しかし、2か月前、吉永小百合さんが登壇した三井不動産レジデンシャルの「パークウェルステイト西麻布」のメディア向けトークセッションには確か200人のメディアが参加した。宮島氏、隈氏、高橋氏が束になってかかっても吉永さんにかなわないということか。

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