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2024/11/25(月) 09:19

行動習慣を可視化 駆けつけ防犯サービス開始 月額4600~5600円 積水ハウス

投稿者:  牧田司

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積水ハウスは1122日、博報堂とALSOKと連携し、世界初となる在宅時の行動や家の状態から防犯に関する行動習慣を可視化し価格に反映する同社の「PLATFORM HOUSE touch(プラットフォームハウス タッチ)」の駆けつけ防犯サービス「駆けつけホームセキュリティ」を12月13日から受付開始すると発表した。

PLATFORM HOUSE touch」の設備(窓鍵センサー・玄関ドア錠・火災警報器)が異常検知をALSOKに自動通報し、ガードマンが駆けつけるもので、専用設備が不要なため初期費用なしでサービスを開始することができる。

また、窓や玄関ドア、照明の操作など防犯に関する日々の行動習慣をAIにより分析・可視化し、アドバイスをアプリに提示する。「PLATFORM HOUSE touch+「駆けつけホームセキュリティ」の月額費用は4,6005,600円。

積水ハウスは、22112月からスマートホームサービス「PLATFORM HOUSE touch」の発売を開始し、これまで4,100邸を超えるサービスを提供し、さまざまなデータを蓄積してきた。

20239月からは、博報堂と協力し、「生活モーメント」(生活ログから見える住まい手の特徴的な生活意識が現れる瞬間)をAIで解析し、住まい手が認識している自身の防犯意識と実際の行動習慣に乖離があることがわかったとしている。

そして今回、サービス提供者としてALSOKを迎え、データ活用により可視化された、住まい手の行動習慣に準じて価格が変動するサービスを開始するもの。

記者発表会で積水ハウス常務執行役員プラットフォームハウス推進部長・吉田裕明氏は、「当社のグローバルビジョンである〝人生100年時代の幸せ〟の実現を目指し、2021年に『PLATFORM HOUSE touch』を発売開始したが、現在、4,100戸を超える顧客にサービスを提供している。この間、集積したデータをIoTを駆使してデータ蓄積エコシステムを実現した。3社が連携することで、各社のサービスより安く提供できる。今後は、運輸、小売り、ヘルスケアとも共創を図り、暮らし解析プラットフォームを構築する」と述べた。

博報堂常務執行役員コマースデザイン事業ユニット長・青木雅人氏は「生活者インターフェースはこれから予想をはるかに超えるスピードで爆発的に拡大する。今回のプロジェクトでは、玄関錠のかけ忘れや家族と過ごす時間など『自覚している意識』と『行動の実態』との差分として『つもりギャップ』があることが分かった。ここに着目してアラートを発出したり、家族と一緒に過ごせるプログラムを作成したりしていく」と語った。

ALSOK常務執行役員・宮島裕氏は「住宅への侵入窃盗の約45%は施錠されていない窓や玄関ドアから侵入されているデータが示す通り、これからは住まい手自身の行動習慣を変え、こまめな行動や警備対策が求められる」と話した。

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左から宮島氏、吉田氏、青木氏

        ◆     ◇

PLATFORM HOUSE touch+「駆けつけホームセキュリティ」の月額費用が4,6005,600円(年間55,20067,200円)が〝価格に反映できる〟サービスかどうか、素人の記者は全然わからないが、同社の請負住宅の1棟単価は51,844万円(2024年度2Q)だ。金持ちにとっては微々たるものだろう。現在の「PLATFORM HOUSE touch」の利用者の数からしたら、飛躍的に伸びる可能性はあるのではないか。

しかし、記者は今回のサービスはほんの序の口だと見ている。博報堂・青木氏が話したように生活者インターフェースは爆発的に拡大する。すでに設備機器の作動、室温調整などは常識になっており、今後、空気環境、音・音楽環境、住宅内事故防止、医療・健康管理、家計簿・資産管理分野が急成長するのではないか。夫、または妻の異常行動はすべて捕捉され〝異常です、異常です〟と大音量でアラートを発出する時代になる(記者などはスマホがまともに扱えない。幸せだ)。

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