マンション管理業協会は1月16日、マンション管理適正評価制度における2024年9月末の管理受託組合に対する登録率が10%以上の会員会社を公表した。
登録率が10%以上は14社で、もっとも登録率が高いのは、遠州鉄道グループの塩鉄アシスト。受託組合数44組合のうち14組合を同制度に登録しており、登録率は31.8%となっている。次いで多いのは大京グループの穴吹コミュニティで、受託2,062組合のうち登録件数は444件(登録率21.5%)、3位は三井不動産レジデンシャルサービスで、受託2,505組合のうち登録は485件(同19.4%)。
登録件数がもっとも多いのは大京アステージで1,130件(同15.1%)。受託組合数が多いのは日本ハウズィングの8,997組合で、東急コミュニティー8,061組合、大京アステージ7,498組合の順。
同協会会員348社の令和6年(2024年)4月1日時点での同協会会員が受託しているマンションは1055,105組合・124,245棟・6,551,427戸となっており、全国のマンションストック戸数(推計値)に占めるシェア率は92.7%となっている。同制度は2023年度にスタート。星の数(ゼロを含めて★1つから★5つまで6段階で評価する同制度は2023年度にスタート。2024年12月末現在でもっとも多いのは★4つで2,833件(全体の42.2%)、次いで★5つ1,969件、★3つ1,548件。★ゼロも1件ある。
同協会の新年賀詞交歓会で表彰された左から穴吹コミュニティ、高松理事長、遠鉄アシスト
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同制度の2024年12月末の登録件数は6,708件で、同協会が目指している2024年度で〝たった1割、ちょうど1割〟(小佐野・副理事長の言葉)の10,000件達成は微妙だが、達成率10%以上の会員会社を公表したのは、10,000件達成の〝追い風〟になるのではないか。
記者は、登録件数だけでなく各社ことの6段階の星の数(★ゼロを含む)も公表すべきだと思っている。消費者にとっては中古マンションだけでなく、新築マンションを選ぶ際の重要なポイントになる。
管理業者管理方式も同じだ。新築マンションを分譲するデベロッパーも含めて、どこがマンション分譲-管理に一生懸命に取り組んでいるかがよく分かる。