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2025/03/18(火) 18:22

国交省「TSUNAG 認定」に異議あり 「BLUE FRONT SHIBAURA」★2つはなぜ

投稿者:  牧田司

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「BLUE FRONT SHIBAURA」の「GREEN WALK」(壁面緑化)

 国土交通省は3月18日、令和6年11月に施行された都市緑地法に基づく優良緑地確保計画認定制度(TSUNAG:ツナグ)の「TSUNAG 認定」第1号に14件を認定したと発表した。

 認定ランクは★3つから★1つの3段階で、住宅・不動産業界からは★3つに大手町タワー(東京建物)、赤坂インターシティAIR(日鉄興和不動産、赤坂インターシティマネジメント)、麻布台ヒルズ(森ビル)、東京ポートシティ竹芝オフィスタワー(東急不動産)、グラングリーン大阪(三菱地所など8社と一般社団法人うめきたMMO)、新梅田シティ(積水ハウス、野村不動産、ダイハツディーゼル梅田シティ、ウェスティンホテル大阪)の6件と、★2つに大丸有地区 ホトリア広場・一号館広場・丸ビル外構(三菱地所)、BLUE FRONT SHIBAURA(野村不動産、東日本旅客鉄道、以下BLUE FRONT)の2件が認定された。

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「GREEN WALK」(以下、全て「GREEN WALK」)

 

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◇                   ◆     ◇

 認定された7件をすべて見学している。みんな素晴らしい。甲乙をつけるのは難しいが、どうしてBLUE FRONTが★2つなのか、記者はわからない。評点の付け方が間違っているのではないか。審査員(そもそもいないのかも)はしっかり現場を確認しているのかと言いたい。他の6件の「TSUNAG 認定」は、麻布台ヒルズを除けば完成してから数年が経過している。だから評点が高いのか。

 記者は★3つにBLUE FRONTを格上げするし、もう一つ上の★4つのランクを設けるならこのBLUE FRONTとグラングリーン大阪、新梅田シティを認定する。

 実は昨日(17日)、芝浦エリアマネジネントが行った「芝浜まちづくりフェス」を取材したあと、BLUE FRONTの「GREEN WALK」を見て回った。感動で胸がふるえた。コンセプト、規模などが異なるので他の緑化空間と単純な評価はできないが、樹木の搬入・工事の難易度も考慮してどこよりも素晴らしいと採点した。

 GREEN WALKは、浜松町駅や竹芝エリアと、芝浦エリアとの回遊性を高めるために、港区道である歩行者専用道路を中心に植栽や水景を整備したアプローチ。今後も今整備を続け、浜松町駅北口・竹芝方面までの伸長を予定しているので未完成ではあるが、浜松町駅からBLUE FRONTまでの歩道空間の植栽は見事というほかない。植栽された中高木は人間に例えればすでに青年期を迎えている。貧弱な幼木などではない。幅員が広くないのをカバーするためか、壁面緑化がまた素晴らしい。

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     ◇      ◆     ◇

 野村不動産は18日、ネイチャーポジティブ実現に向けた、具体的な生物多様性保全の取り組みを示す「Link NATURE Action」を策定したと発表した。

 原則として、各行政で定められた緑化基準×110%以上の緑化計画とし、地域に根ざした在来種を60%以上採用し、定性的な指標として、大規模物件において生物多様性認証取得を原則取得するほか、生態系に配慮した植栽の維持管理、社員教育・環境コミュニケーションを実施するとしている。

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