「芝浜まちづくりフェス」(「HI-NODE」で)
芝浦エリアマネジネントは3月17日、野村不動産が開発した「HI-NODE」で芝浜小学校4年生による芝浦のまちづくりに関する校外授業「芝浜まちづくりフェス」と、港区が新設した新浜公園のお披露目会を行った。校外授業は、児童93人が30チームに分かれ、それぞれ自然、環境、遊び場、交通などをテーマにした研究成果を関係者や保護者に発表した。情報源はネットであることはすぐ分かったが、大人顔負けのテーマと内容にびっくり仰天した。
「芝浜まちづくりフェス」を総評して芝浜小学校・宮﨑直人校長は「みんなが取り組んだテーマも、しっかり報告できたことも素晴らしかった」と絶賛。野村不動産芝浦プロジェクト本部芝浦プロジェクト企画部企画課課長・曽田朋恵氏は「大人たち(まちづくり協議会)もしっかり受け止めました。みんな、やり切ったぜ!」と締めくくった。
「海と川」をテーマに〝汚い芝浦の海をきれいにしよう〟と呼びかけた1組のチームの保護者の女性は「家で見る顔と全然違う。テーマがみんな素晴らしく、Q&Aも深掘りされていた」と驚いていた。
同エリアマネジメントは、野村不動産と東日本旅客鉄道が2022年に「BLUE FRONT SHIBAURA(芝浦プロジェクト)」を推進するため共同で設立した一般社団法人。地元町会、行政とともに設立した協議会「芝浦一丁目地区まちづくり協議会」と連携し、芝浦一丁目地区を中心に地域コミュニティの活性化や防災の向上に寄与する活動を行っている。また、港区が推進する地域を担う人材育成プログラム「SKDs学びのまちプロジェクト」に協力しており、今回のイベントもその一環。
港区芝浦1丁目に新設された新浜公園は広さ約1,670㎡。区内の2か所に点在していた既存の公園を集約・再編成したもの。東側は古川・高速道路、南側は芝浦運河、西側は「BLUE FRONT SHIBAURA」に面している。
「芝浜まちづくりフェス」
新浜公園(人工芝は理解できなかった)
◇ ◆ ◇
小学4年といえば、自我が目覚めるころだ。記者もそうだった。毎日、漢字のテスト10問が行われ、その設問が前日に知らされていた。「くだら」があった。テキストにも辞書にもなかった。親も知らなかった。答えられないのが悔しく、近くに住む別の学校の校長に聞いてくれるよう親に頼んだ。「百済」だった。習っていない漢字テストをする国語の先生には頭にきたが、朝鮮の歴史に興味を持ったのもそのころからだし、いまでも「百済」は忘れないし書ける。今回の児童のテーマは、先生の指導・誘導ではないようだ。
さて、クエッション。児童の次の質問に皆さんは正答することができるか。①交通事故が一番多い季節は②1分間の交通事故数③3Rとは④47都道府県のうち東京都の水道水は何番目にまずいか⑤47都道府県で一番きれいな海はどこ⑥港区の外国人比率は何パーセントか⑦アンケートで「自然を増やして」と答えた人は何パーセントか⑧「きれい」を漢字で書けるか。みんなネットで調べたのだそうだ。オーストラリアが児童のSNSを禁止したのは何となくわかるような気がする。
【答え】①冬②1回③Reduce、Reuse、Recycle④6番目⑤沖縄県⑥7.9%⑦49%⑧綺麗(児童のQ&Aなので③と⑧以外は記者は責任を取りません)
新浜公園から「BLUE FRONT SHIBAURA」を望む
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