「グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA)」オープンセレモニー
三菱地所を代表とするグラングリーン大阪開発事業者JV9社は3月21日、「グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA)」南館のグランドオープンセレモニーを開催した。
グラングリーン大阪は、約4.5haの都市公園「うめきた公園」を中心に、ホテル、商業施設、イノベーション施設「JAM BASE」など、さまざまな用途施設で構成された街づくりで、2024年9月に先行まちびらきを迎えて以降、1,000万人を超える来街者があるる。
今回の南館は、55店舗のショップ&レストラン、2つのホテルやオフィス、ウェルネス施設、MICE施設などの多彩な機能を兼ね備えた複合施設。関西国際空港や新大阪駅にも繋がる西日本最大のターミナル駅「JR大阪駅」に直結し、世界中からビジネス・観光を誘引する。
セレモニーで開発事業者を代表して三菱地所・中島篤社長は「来月には大阪・関西万博が開幕するが、今回の南館はそれに先駆ける開館。三つの大きな特徴があり、一つ目は体感価値を重視した商業施設。55の店舗では世界の食通をうならせる大阪の、関西の、日本の飲食店のほか、物販施設、天然温泉も兼ね備えたウェルビーイング、ウェルネスなどの健康増進施設などで構成されており、それぞれユニークな体験価値を提供する。2つ目は二つのホテルが入居すること。今回の開業で3つのホテルが揃うことになる。いずれも上質で個性的なもので、安らぎとくつろぎを提供していく。三つ目は大阪エリアでも有数な規模を誇るオフィス。世界のビジネスを牽引する企業が入居する。このほか『JAM BASE(ジャムベース)』などとの連携によりイノベーション、新しい価値を提供できると確信している。今後も北側の公園と2つの住宅の完成を目指しており、大阪から日本へ、さらに世界に向かって価値を提供し、情報を発信し、運営していく」とあいさつした。
グラングリーン大阪南館グランドオープン広報事務局は当日の「グラングリーン大阪」全体の来街者は15万人を超え、23日までの3日間で70万人超にのぼったと発表した。
中島氏
グラングリーン大阪 ゲートタワーオフィスロビー
「うめきた公園」大屋根
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東京ドームシティの年間来街者は約3,800万人なので、1日平均10万人だ。オープン初日の来街者がそれをはるかに上回る15万人超に驚いた。
ChatGPTによると、1日あたり15万人を超えるイベントはスポーツ、音楽フェス、宗教行事など珍しくはなく、わが国では東京ビックサイトで行われるコミックマーケット(コミケ)は1日当たり約20万人(近年は少し減少傾向)を動員するという。
阿波踊りと比較するのはどうかと思うが、昨年の第65回東京高円寺阿波おどりは8月24日・25日の2日間で観客は94万人だったという。
だが、しかし、問題は人数ではない。来街者がどれだけお金を使うかだ。三越伊勢丹ホールディングスの2024年度の総額売上高は1兆2,800億円だ。同社は年間来館者数を公表していないが、新宿伊勢丹だけで二千数百万人といわれている。来館者1人当たりの売上高は1万円くらいではないかと記者は予想している。
「グラングリーン大阪」はどうか。公園を利用するだけならタダだが、ホテルに泊まれば数万円、一杯1万円のコーヒー店もある。1人当たり消費額は最低5,000円、均すと1万円くらいではないかとはじいた。つまり70万人×1万円=70億円が3日間で消費されたと計算するが、当たっていないか。
テープカット
〝負けたらあかんで東京に〟返上「グラングリーン大阪」南館3/21オープン(2025/3/17)