旭化成ホームズのLONGLIFE総合研究所は3月25日、「50代を中心とした未婚者のくらしに関する調査」結果をまとめ発表した。昨年5月の第一弾「50代のくらしに関する調査」に続く、ミドルライフ研究会の調査研究第二弾。調査対象は現在未婚で一人暮らしの45~64歳(ミドルシングル)の計1,600人(男女各800名)。
これによると、現在のくらしの満足度については、10~6点が42%、4~0点が29%。満足している人42%のうち、女性が約6割を占めている。
満足しているミドルシングルの価値観を見ると、「一人の時間を有意義に過ごせている(78%)」、「自分の人生は自分で決めてきた(76%)」、「今のライフスタイルが自分に合っており今後も大切にしたい(75%)」と回答。「どちらでもない・不満(現在のくらしの満足度5~0点)」の人と比較すると、一人でのくらしに価値を見出して楽しんでいることがうかがえる。また、「一人でいても寂しいとは感じない(75%)」とシングルであることで孤独や寂しさを感じているわけではない。
くらしの満足度の高いミドルシングルはどのようなことを実践しているのかを3つの健康的観点(身体的健康(からだ)・精神的健康(こころ)・社会的健康(交流))で調べたところ、「からだ」面では「休息をしっかりとる(71%)」「規則正しい生活をしている(58%)」と回答。運動の機会を持つ・サプリなどを意識的に飲むなどの積極的な行動よりも基本的な生活習慣が大事だということがうかがえる。
「こころ」面でも、目標や計画を立てる・知識や経験を積極的に得ることよりも、「自分なりの楽しみを見出している(72%)」「自分に合った気分転換方法がわかっている(68%)」と満足度を高める自分なりのポイントがあると回答している。
「交流」面では、新しい交流をどんどん求めるよりも、つかず離れず気楽なつながりや旧友とのつながりが満足度の高さのポイントと考えられるとしている。
同社は昨年、人生100年時代を迎え、人口動態の変化や婚姻率の減少が進む中、ミドルシングル(45歳~64歳の未婚・一人暮らし)が増加しており、この世代のくらしの実態を研究するためミドルライフ研究会を立ち上げた。
2020年の国勢調査によると、未婚率は30代が38.5%、40代が25.6%、50代が19.4%、60代が11.4%となっている。