「イニシア祖師ヶ谷大蔵」
コスモスイニシアが創業50年を迎えたのを機に新たに策定したブランドタグライン「人生を変える、心地よさ。」を具現化した第一号マンション「イニシア祖師ヶ谷大蔵」のコンセプトルームを見学した。祖師ヶ谷大蔵駅から徒歩5分の1低層に位置する従前が〝銭湯〟の物件。記者が先に取材した桜新町駅から徒歩5分の1低層が人気になっている、「クリオ」シリーズ〝1,000棟〟記念の明和地所「クリオ桜新町ザ・クラシック」(30戸)と極めてよく似ている物件だ。
物件は、小田急線祖師ヶ谷大蔵駅北口から徒歩5分、世田谷区祖師谷三丁目の第一種低層住居専用地域(建ぺい率70%、容積率150%)に位置する4階建て34戸。専有面積は49.67~119.12㎡、近く分譲する第1期2次(戸数未定)の価格は未定。坪単価は630万円くらいになる模様。竣工予定は2026年3月上旬。施工はライト工業。
現地は、祖師ヶ谷大蔵駅北口の「ウルトラマン商店街」から一歩入った低層住宅地。従前は老舗の銭湯。敷地は東西軸が長い長方形で、道路は敷地北側(建物セットバック含め幅9.2m)と西側(同13m)に接道。
住戸プランは、建物中央の中廊下を挟んだ南向き(18戸)と北向き14戸)、西向き2戸。主な基本性能・設備仕様は、二重床・二重天井、リビング天井高2400ミリ、フィオレストーンキッチン天板(プレミアム住戸はシーザーストーン)、食洗機、グローエ水栓、突板フローリング、親子リビングドア(一部)、ワイドスパンなど。
1月からエントリーを開始。4月から一部地元中心にインナーで販売を開始しており、14戸に対して9戸に申し込みが入っている。これまでの問い合わせ件数は500件超、コンセプトルーム来場者は67件。
新ブランドタグライン「人生を変える、心地よさ。」は、同社の創業50年(2024年2月)を機に策定されたもので、住宅は資産性や利便性だけでなく、家族と過ごす時間や自分と向き合うひとときに本質的な価値があるという意味が込められている。「祖師ヶ谷大蔵」の分譲開始に合わせて発表する予定だったようだが、設計に時間がかかったため、物件の一般公開に合わせて発表された。
ラウンジ
コンセプトルーム(LDK)
コンセプトルーム(玄関・ホール)
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コンセプトルームはよくできている。全体的な仕様レベルは高い。新ブランドタグラインを具現化していると思う。119㎡のメゾネットタイプのコンセプトルーム(うち玄関・廊下・LDK部分)の玄関・ホールは白が基調で、広さは約2.8帖大。リビングドアは幅115cmの親子ドア。突板フローリング、ワイドスパンなのもいい。北向きの70㎡台でも12.9mある。採光に配慮したコーナーサッシ付きも多い。
冒頭に、明和地所の「桜新町」と「極めてよく似ている」と書いたが、いずれも記念物件として位置づけられており、人気沿線(田園都市線と小田急線)の駅から5分の1低層、建ぺい率70%・容積率150%、敷地面積(「桜新町」)は1,886㎡、「祖師ヶ谷大蔵」は1,846㎡)、〝銭湯〟と〝1000棟〟も同じだ。異なるのは価格で、「桜新町」を紹介できないのは残念だが、「祖師ヶ谷大蔵」も人気必至と見た。
コンセプトルームがある同社のマンション総合ギャラリー「イニシアラウンジ三田」(緑は全て本物)