「築地地区まちづくり事業」全体図
三井不動産を代表企業としてトヨタ不動産、読売新聞グループ本社を中心に 2024 年12月に設立した築地まちづくり株式会社(特別目的会社)は8月22日、「築地地区まちづくり事業」を推進する基本計画を発表した。
かつての築地市場は貨物列車を引き込むために扇の形状をしていたこともあり、築地の歴史や文化を継承し、調和や発展への願いを込め、「扇」をデザインモチーフに定めた。
また、陸・海・空のモビリティが乗り入れ可能なモビリティハブの形成として、地下鉄新駅、バス・タクシーなどに加え次世代モビリティ、舟運、空飛ぶクルマやヘリポートなど陸・海・空の多様なモビリティをつなぐ広域交通結節点を形成する。
基本計画のポイントは、自然と都市の活動の2つが共生・調和・発展し、社会的価値を創出するまちづくりを目指す「ONE PARK×ONE TOWN(ワンパーク ワンタウン)」。「ONE PARK(ワンパーク)」としては、①シンボリックな景観デザイン②水辺のオープンスペース③周辺資源と調和するプロムナード④舟運ネットワークを実現する「水都東京の再生」に関する4つのテーマを掲げる。
「ONE TOWN(ワンタウン)」では、①大規模集客・交流機能②食文化の発展・にぎわいの形成③迎賓・ホスピタリティ④イノベーションを図る「国際競争力の強化」に関する4つのテーマを掲げている。
構成企業は三井不動産(代表企業)、トヨタ不動産、読売新聞グループ本社、建設は鹿島建設、清水建設、大成建設、竹中工務店、設計は日建設計、パシフィックコンサルタンツ、協力は朝日新聞社、トヨタ自動車。
計画概要の所在地は中央区築地五丁目および築地六丁目各地内の都有地約19万㎡、総延床面積は約126万㎡、総事業費は約9,000億円、開業時期は2030年代前半以降。主要建物は大規模集客・交流施設(マルチスタジアム)、ライフサイエンス・商業複合棟、MICE・ホテル・レジデンス棟、舟運・シアターホール複合棟など合計9 棟。
周辺資源と調和するプロムナード
舟運ネットワーク
食文化・賑わいイメージ
マルチスタジアムイメージ
モビリティハブイメージ
波除広場イメージ
大規模集客・交流機能イメージ
水辺のオープンスペースイメージ
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