
「PRISMⅡ(プリズム ツー)」
三菱地所ホームは2月25日、「令和6年度優良木造建築物等整備推進事業」に採択されている耐火木造4階建共同住宅「PRISMⅡ(プリズム ツー)」竣工見学会を開催した。事業主の「ぜひ木造で」という要望に応えた社員寮で、国産材を多用することで森林・林業振興に寄与するとともに、カーボンニュートラルにも貢献している。UA値は0.39で、ZEH-M Orientedを取得している。
設計のポイントは、UA値を0.39とするなどZEH-M Oriented認定を取得。スギ材をアプローチ天井や共用部に用い、外構やサインに木材を使用し、塗り壁(櫛引き)や木調ルーバーを多用。施工面では、前面道路の幅員が狭いことから資材搬入や作業スペースの確保などに課題があったが、ガーターリフト(足場上に小型走行クレーンを設置)を採用することで、現場労働時間をRC造の949人工から671人工へ約30%削減。この結果、補助金を含めた建築コストは、RC造と同等とした。UA値は0.39で、ZEH-M Orientedを取得している。
竣工見学会で同社代表取締役社長・細谷惣一郎氏は、「事業主の近代産業さんから〝ぜひ木造で〟という要望を受け、三菱地所グループの三菱地所設計、三菱地所ウッドビルド、Mec Industry などと連携して国産材を多用することで森林・林業振興に貢献した社会的意義の大きいプロジェクト。4階建て以上の建築物の木造化率はわずか0.1%だが、木造への期待は高まっており、大きな可能性を秘めている」と語り、これまでの主な取り組み事例を紹介し「当社グループは川上から川下まで流通システムを構築し、木材への期待に応えていく」と述べた。
物件について説明した同社常務執行役員都市木造技術推進部長・越川喜直氏は、 「構造材の国産材率は57%だが、全国平均の30.6%を大きく上回る。CO2排出量約170tは、車の走行距離にして地球19周分の約76万キロ、炭素貯蔵量約98t-CO2はスギノキ約200本分に相当する」と説明した。
物件は、西武池袋線氏椎名町駅から徒歩6分、豊島区長崎一丁目の第一種中高層住居専用地域(建ぺい率60=耐火建築物により70%、容積率200%)、準防火地域に位置する敷地面積約202㎡の木造枠組工法4階建て延床面積約389㎡。事業主は近代産業。設計・施工・監理は三菱地所ホーム、監修・アドバイザーは三菱地所設計、木材調達は三菱地所ウッドビルド。

現地

エントランスは櫛引仕上げの塗り壁

サイン

左から細谷氏、越川氏、横須賀氏(赤のジャケットは還暦祝いでプレゼントされたのではなく、同社のスタッフレッドだそうだ)
◇ ◆ ◇
同社広報担当・横須賀直人氏は「いつも通り、分かりやすく説明しますので大きく取り上げていただきたい」と話したので、細谷氏と越川氏が紹介した三菱地所グループのこれまでの代表物件の記事を添付する。
ほとんど取材しているのだが、2019年に竣工した「池袋西口公園GLOBAL RING」は知らなかったので、取材後、見学することにした。
雨が降っており、次の取材もあるので外観だけにしようと思ったら、横須賀氏が「酒も飲める」とそそのかしたので、白のグラスワインを飲んだ。消費税込みで550円。安いのだがグラスはプラスチック製。ワインだけはワイングラスで飲みたい。デザインは最高。さすが三菱地所設計と三菱地所ホームだ。土木学会デザイン賞2024優秀賞、第37回都市公園等コンクール/日本公園緑地協会会長賞を受賞したのもうなずける。

「池袋西口公園GLOBAL RING」カフェ棟

「池袋西口公園GLOBAL RING」カフェ棟

「池袋西口公園GLOBAL RING」
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