RBA OFFICIAL
 
2026/03/16(月) 00:48

村野藤吾が設計した旧横浜市庁舎 リノベホテル「OMO7横浜by 星野リゾート」開業

投稿者:  牧田司

_DSC7803.jpg
「OMO7横浜by 星野リゾート」

 星野リゾートは4月21日、同社が全国で展開する「テンションあがる『街ナカ』ホテル『OMO(おも)』の18施設目となる「OMO7横浜by 星野リゾート」を開業する。JR関内駅前の旧横浜市庁舎跡地を活用した大規模プロジェクト「BASEGATE横浜関内」に位置し、建築家・村野藤吾が設計した旧横浜市庁舎行政棟の歴史的価値を継承するもので、コンセプトは「気分上々、ハマイズム」。村野のデザインをそのまま継承したり意匠を再構築したりして「歴史継承・新旧融合」のレガシーホテルにしている。

 旧横浜市庁舎は、横浜開港100周年記念事業として1959年に村野藤吾の設計により竣工。市民に親しまれた旧市庁舎の景観を継承するため、行政棟を原位置に残し、観光の賑わいの拠点となるようレガシーホテルとして活用するもの。

 パブリックスペース「OMOベース」には、1階と2階を繋ぐシンボリックな大階段には、旧横浜市庁舎の象徴であった旧市民広間 大階段のデザインを継承し再構築。村野のデザインを象徴する、滑らかな曲線を描く手すりの一部も再活用し、2階の窓際の椅子には旧市会棟本会議場の議員席を再利用している。

 また、横浜で生まれた文化や歴史背景を知ることができる「ハマイズムコレクション」をOMOベースに展示。村野がデザインしたフロア階数の数字デザインを継承・発展させ、「エレベーター内階数ボタン」「各階階数サイン」「客室番号サイン」に再デザインしている。

 客室は全276室、広さ20㎡から73㎡の全9タイプを用意。客室のテーマカラーである赤・青・緑は、それぞれ旧横浜市庁舎内で使用されていた色を落とし込んだもの。最大4名定員の「かたりばルーム」も用意。

 愛犬との宿泊も可能で、客室タイプには「ドッグフレンドリーダブルルーム」「ドッグフレンドリーデラックスルーム」「ドッグフレンドリースイート」の全3タイプを用意。屋外ドッグランと屋内ドッグラウンジも備えている。

 「食」では、「OMOダイニング」の朝食ビュッフェ「Yokohama Morning Specialties」を提供。夜は、横浜らしいナポリタンやドリアの他、オマール海老の麻婆ポットパイや、スパイシーなラムを包んだ赤の餃子など中華メニューも用意。街歩きの前後に「ちょい飲み・ちょい食べ」が楽しめるラインナップとなっている。

 このほか、「ご近所マップ」「横浜レガシーウェーク」「野毛ホッピングセレクション」「気分上々、ハマナイト」等様々な展示や企画を用意し、宿泊者の多様なニーズに応える仕掛けを施している。

 施設は、JR根岸線関内駅から徒歩1分、横浜市中区港町1丁目に位置する客室数276室。客室料金:1泊1室36,000円~(2名利用時、食事別、税込)。事業者は竹中工務店、東急、京浜急行電鉄。設計:当初設計…村野、森建築事務所、改修基本設計・実施設計…竹中工務店。ホテルFOH部 インテリア基本設計・インテリアデザイン監修は成瀬・猪熊建築設計事務所、ホテルFOH部 造作家具実施設計はアイリスオーヤマ・I.P.Mプロジェクトマネジメント合同会社。ホテルサインデザインはUMA / design farm、数字フォントデザインは村野、森建築事務所・MURANO design、FFE設計・監理は成瀬・猪熊建築設計事務所。当初施工は免震改修工事:戸田組(現・戸田建設)、改修施工は竹中工務店。

_DSC8102.jpg

左からSTELLAR SCIENCE FOUNDATION 代表理事・武部貴則氏、三井不動産代表取締役社長・植田俊氏、ディー・エヌ・エー 代表取締役会長・南場智子氏、星野リゾート 代表・星野佳路氏

IMG_5042.jpg
大階段室

IMG_5040.jpg
エレベーターホール

IMG_5038.jpg

IMG_5048.jpg
屋上

IMG_5051.jpg
ドッグラン

IMG_5054.jpg
1階

手摺り.png
手摺り

2階窓際の椅子.png
2階窓際の椅子

IMG_5046.jpg
木製サッシ

◇        ◆     ◇

 見学取材の時間を間違えたため、星野佳路代表のあいさつは聞けなかったのだが、同社広報から発言要旨を箇条書きの形で送っていただいた。そのまま紹介する。

・OMOというブランドは観光客がターゲット
・日本全国には多数の観光地があるが、数字的に観光客を一番集めているのは都市
・都市こそ観光の拠点
・都市にこそ観光客に楽しく滞在していただけるホテルがあるべきと考える
・関内を含めた横浜エリアをリゾートととらえて、今までビジネスホテルに宿泊していた方へ、都市観光でも「楽しむための」ホテルがあることを知っていただきたい
・モダニズム建築の巨匠が設計した建築を残すことはとても大事。そのため、この旧市庁舎をホテルにコンバージョンできる、という本プロジェクトはやりがいがある
・歴史的建造物を残すことはとても大切であると考える
・観光について:東京というブラックホールのような街が近くにある横浜は日帰りの方が多い。どうしたら泊まっていただけるサービスができるか、を考えていくことが重要と考える→横浜スタジアムにいらした236万人の方が全員宿泊をしてくれたら問題は解決する
・横浜のホテルに泊まっていただくためのサービスを引き続き考えていく→朝早いサービスは泊まっていただける理由になるかもしれない

以上

_DSC7985.jpg
星野氏

 記者は「横浜スタジアムにいらした236万人の方が全員宿泊をしてくれたら問題は解決する」がとてもいいと思う。約236万人がよこはまのホテルに宿泊すると仮定した場合、1日当たりの宿泊客は約3.3万人だ。野球観戦者がホテルに宿泊する確率はどれくらいあるだろうか。

 記者には苦い思い出がある。仕事仲間数人と一緒に西武球場に行ったバブルの頃だ。序盤から西武打線が好調だったので勝利を確信し、仲間に〝西武が1点取るごとにビール1杯をおごる〟と声を掛けたのがいけなかった。確か8点くらい奪ったのだが、終盤に追いつかれたのまでは覚えていたのだが、〝お客さん、終電ですよ〟という声に目を覚ました。仲間はもちろん誰一人周囲にいなかった。つまり、西武多摩湖線を行ったり来たりしていたらしい。家に帰るお金がもったいなくて、ホテルも夜中では泊めてくれそうもないので、タクシーに乗り所沢市のラブホテルに泊まったことがある。

 旧横浜市庁舎には若いころよく取材で訪れた。当時のままの素材がたくさん利用されており、とても懐かしく思った。さすがだと思ったのは客室は二重サッシになっており、客室側は木製サッシが採用されていたことだ。

 残念だったのは、共用部分の観葉植物はみんなフェイクで、ドッグランの芝も人工芝だったことだ。

大ヒットするか DeNA 「BASEGATE 横浜関内」にライブビーイング&没入体験施設

 

 

 

 

rbay_ayumi.gif

 

ログイン

アカウントでログイン

ユーザ名 *
パスワード *
自動ログイン