
「京王多摩川ハモンズ」(右が分譲棟)
京王電鉄の新マンションブランド「HAMMONS」の第一弾「京王多摩川ハモンズ」を見学した。京王多摩川駅前の前京王フローラルガーデン跡地を含む約2.8haの大規模複合開発の一翼を担う分譲棟で、同社としては久々のマンションだが、一棟リノベの実績が豊富なリビタのノウハウを結集した物件だ。
物件は、京王電鉄相模原線京王多摩川駅から徒歩2分(調布駅から徒歩17分)、調布市多摩川4丁目の近隣商業地域に位置する12階建て265戸。6月中旬分譲予定の第一期一次(戸数未定)の専有面積は48.42~86.93㎡、予定価格は5,400万円台~14,300万円台(最多価格帯8,800万円台、9,100万円台)。竣工予定は2027年9月下旬。設計監理・施工は奥村組。デザイン監修は仲建築設計スタジオ(外構・共用部分の一部)。管理は大和ライフネクスト。販売代理は丸紅都市開発、京王電鉄。
ブランド名の「HAMMONS」は、「波紋」「ハーモニー(協調)」「コモンズ(共有)」の3つの言葉を重ね合わせた造語。昨年9月にホームページを開設、これまでの反響数は約2,600件。反響者の約4割が地元、約3割が地元周辺区市、残りの3割が広域。
現地は、京王フローラルガーデン(旧京王百花苑)跡地を含む約2.8haの大規模複合開発の一角。「住み継がれる、暮らし継がれる街」を目指し、敷地内にはこのほか賃貸住宅(214戸)、スーパー(京王ストア運営)、認可保育園、商業施設、公園・広場などが整備され、駅舎の改修も同時進行の形で行われている。また、将来の高架下開発も見据え、キッチンカーなど通じた利活用を実施しにぎわい創出している。敷地南側は京王閣競輪場。多摩川へは徒歩6分。
主な基本性能・設備仕様は、ZEH-M Oriented、二重床・二重天井、リビング天井高2500ミリ、ディスポーザー、食洗機、フィオレストーンキッチン天板、ウルトラファインバブルなど。共用施設はテーブルラウンジ、ルーフテラス、多目的スペースなど。
同社開発事業本部開発企画部分譲担当課長・金子啓太氏は、「グループのリビタのノウハウ・エッセンスを盛り込んでいるのが特徴。契約開始の6月下旬まで、当社の街づくりを理解していただくよう、お客さまとしっかり会話を交わし、詳細な価格などを決定する」と語っている。

広場

テーブラウンジ

ルーフテラス
◇ ◆ ◇
最初に断っておく。小生は記者歴と同じ約50年間、京王線沿線に住んでおり、電車、バス、タクシーからデパート、ホテル、スーパーなどを利用している京王ファンだ。なので、記事は多少〝よいしょ〟の部分もあるかもしれない。そのつもりで読んでいただきたい。かといって、他の電鉄会社が嫌いではない。野球は西武だし、鉄道会社(グループ不動産会社含む)は濃淡の差こそあれ、デベロッパーに負けない街づくりを行っているので応援したい。
さて、2011年に京王グループ入りしたリビタ、2024年にグループ入りしたサンウッドはともかく、京王電鉄(京王不動産含む)参画の分譲マンションは、最近のJVでは、野村不動産との「プラウド京王聖蹟桜ヶ丘」(134戸)、大和ハウス工業との「プレミスト昭島 モリパークグラン」(277戸)などがあるが、単独は他の首都圏電鉄会社と比較して圧倒的に少ない。記者の記憶では、購入を考えた1983年竣工の「京王府中マンション」が最後のような気がする。
モデルルームは71㎡と85㎡の2タイプ。71㎡は間口6300ミリで、トイレを除き、リビングドアも含むドアが引き戸になっており、ドアノブはスリット入りのユニバーサルデザイン。85㎡は南東角のオールオプション仕様で一部内容は標準住戸へオプション展開も可。壁面などは木調仕上げ。
検討者の皆さんへ。最近の京王線沿いのマンションでは、笹塚駅近のマンションは定期借地権分譲であるが坪900万円の値がついているが、他の沿線と比べ〝割負け〟が歴然としている。他の沿線と比較していただきたい。
これは、前述したように、近年は京王電鉄、京王不動産の分譲マンション・戸建ては少なく、大規模な住宅供給が少なかったことにも起因していると記者は見ている。
しかし現在、京王電鉄は笹塚駅~仙川駅間の高架化事業を行っており、25か所の踏切をなくし、7か所の都市計画道路を立体化する。事業により代田橋駅・明大前駅・下高井戸駅・桜上水駅・上北沢駅・芦花公園駅・千歳烏山駅は高架駅となる。まだ数年先だろうが、利便性は飛躍的に高まるはずだ。

現地(駅舎も改修中)
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