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2026/04/24(金) 10:57

丹下健三が設計「船の体育館」解体始まる リファイン建築・青木茂氏「極めて遺憾」

投稿者:  牧田司

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青木氏(「ダイアナ神宮前ビルリファイニング工事現場見学会」会場で)

 古い建築物を残しながら、新築並みの機能を有する建物に再生するリファイニング建築を提唱している建築家・青木茂氏(78)は4月23日、「ダイアナ神宮前ビルリファイニング工事現場見学会」会場で、丹下健三が設計した旧香川県立体育館(高松市)の解体工事が4月10日に着手されたことについて、次のようにコメントした。

 「香川県知事を長く務めた金子さんは文化を大事にされてきた。丹下さんが設計した旧香川県立体育館はその一端。県民に大きな影響を与えた。国立競技場と並んで文化的価値がある建築物。建物を解体するのではなく、民間のお金で買い取って、再生しようというわれわれの提案が受け入れられなかったのは極めて遺憾。県民の声を無視する、今の知事は何を考えているか解せない」

 青木氏はまた「この建物(ダイアナ神宮前ビル)は築50年で、建て替えた場合は現在と同じボリュームの建築は不可で、貸しビルとしてリフォームしても構造的に課題も多いことから、われわれの提案が採用された」と語った。

 「ウィキペディア(Wikipedia)」によると、金子正則(1907年-1996年)は「イサム・ノグチや猪熊弦一郎らの芸術家と交遊があり、1958年(昭和33年)の香川県庁舎(現・東館)建設にあたっては猪熊の助言で丹下健三に設計を任せ、壁画を猪熊が制作している。また、知事在任中に香川県文化会館や香川県立丸亀高等学校武道館を設計した大江宏や、芦原義信、浅田孝らの建築家とも交流があった」としている。

 4月10日付共同通信は「世界的建築家、故丹下健三氏が設計した旧香川県立体育館(高松市)について、地震による倒壊の危険性を理由に解体準備を進めてきた県は10日、工事に着手した。文化的価値が高いとして地元建築家らでつくる団体が昨夏以降、県に利活用に向けた協議に応じるよう求めていたが、実現しなかった」「旧体育館は1964年完成。曲線を描く特徴的な外観から『船の体育館』として親しまれたが、屋根落下の危険性が判明し2014年に閉館した」と報じている。解体費用は約8.5億円。

 リファイニング建築は、リフォームやリノベーションとは異なり、既存建築物の構造躯体をそのまま残し、耐震補強など現行法に適合させ、建て替えの約60~70%のコストで建物の再生・長寿命化を図る手法。CO2削減にも大きな効果がある。

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