RBA OFFICIAL
 
2026/06/03(水) 13:52

1週間の間に「日経」と「AERA」 虐待される街路樹の実態報じる

投稿者:  牧田司

 IMG_6867.jpg
「丸の内仲通り」の街路樹のトンネル(先日写す)

 先週の日曜日(5月24日)、日経新聞は1面トップのデータ分析連載記事「チャートは語る」で「消える木陰、世界と逆行」を掲載した。そして5月31日付「AERA」デジタル版は、「『寒々しい…』住民から不満続出 街路樹の“やりすぎ剪定” 行政はなぜ短く切りすぎるのか 『景観と涼しさを失う』」の見出し記事を掲載した。

 日経新聞の記事は、東大の研究室によれば東京23区の樹冠被覆率は2013年の9.2%から2022年には7.3%へ低下し、国土技術政策総合研究所のデータによると、この20年間で街路樹は50万本減少したと報じている。樹冠被覆率を上げようとしている世界の流れと逆行している現実をデータで裏付けている。

 AERAは、筆者の方が自ら撮影した街路樹の写真を紹介し、最後に千葉大学名誉教授・藤井英二郎氏の次の言葉で締めくくっている。

 「動物が同じ扱いを受ければ逃げます。でも樹木は逃げることも、抗議することもできない。樹木に人間の無知や怠慢、ストレスがしわ寄せされている面があります。しかし、強剪定は酷暑に拍車がかかり、結果的には人間の生活環境にすべて跳ね返ってくる問題です。日常的に目にする街路樹がこうした状態に置かれることが、子どもたちの心に与える影響も無視できません。早急に改善しないと、日本の将来にとんでもなく不幸な事態を招く。強剪定は、そんな危機感をも持つべき社会的課題だと、私は考えています」

◇        ◆     ◇

 われながらいい見出しを付けたものだと思っている「街路樹が泣いている ~街路樹と街を考える~」の連載を始めたのは2012年の5月だ。それから14年間(それ以前もそうだったが)、街を歩くときはいつも街路樹と〝どうして我々は冷遇・虐待されなければならないのか〟などと〝会話〟を交わしている。数えたわけではないが、関連記事を含めれば200本以上記事を書いてきた。

 「街路樹が泣いている」は独り歩きし、あちこちの記事やSNSで拡散されているようだ。少しは街路樹の役に立っているようで嬉しい。

 そして今回、申し合わせたわけではないだろうが、「日経」と「朝日」が街路樹について報じた。遅きに失した感は否めないが、メディアも一般の方も樹木や街路樹にもっと関心を払ってほしい。

 関連することだが、明治神宮外苑の再開発に近隣住民として反対し、新宿区に対する樹木伐採許可取り下げ訴訟の原告団長を務める大澤暁氏は「日経新聞の記事はバズったが、“緑の日傘”減少は止まらない!」とのX(旧Twitter)で、「この記事はSNSでまたたくまに拡散され、日経新聞の公式X投稿は1,200万回以上見られ、2万以上のいいね!がつけられている(5月27日時点)」と述べている。「2万以上のいいねね!がつけられている」というのは凄い。

 ただ、小生はこの「いいね!」が何を意味するのかよく分からない。「いいね!」ボタンの多寡と投稿(記事)の質とは関係ないはずだ。

樹林地に定量的基準はあるのか新宿区は「10㎡に1本の割合」仙川崖線を歩く(2026/2/14)

街路樹が泣いている ~街路樹と街を考える~」(2012/5/1)

 

rbay_ayumi.gif

 

ログイン

アカウントでログイン

ユーザ名 *
パスワード *
自動ログイン