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2026/06/13(土) 21:53

シーラ&Unito アパートメントホテルに注力/学校、公園の清純な施設環境とは何か

投稿者:  牧田司

Screenshot 2026-06-13 at 17-26-53 SYLA HOTEL NISHI-AZABU 東京・西麻布に開業 - 株式会社シーラホールディングス - SYLA Holdings Co. ltd.png
「SYLA HOTEL NISHI-AZABU」(正面はスモークガラス)

 シーラホールディングスは6月12日、Unito(ユニット)との共同プロジェクトであるアパートメントホテル「SYLA HOTEL NISHI-AZABU」を開業したと発表した。同社ビル「SYLA NISHI-AZABU05」の5階の1室 96.45㎡を旅館業として取得したもので、9月までの申し込みはほぼ満室で、好調なスタートを切った。

 施設は、東京メトロ日比谷線広尾駅から徒歩6分、港区西麻布3丁目に位置する「SYLA NISHI-AZABU05」の5階の1室 96.45㎡。定員は8名。設備は対面カウンター付きの壁付けキッチン、ランドリー、バスルームなど。チェックイン/アウト は16:00 / 10:00。ルームチャージは35,000円から(一泊)。

 両社は、赤坂でも「SYLA HOTEL AKASAKA」(3室)を展開しており、東京・港区エリアでの宿泊施設展開を加速させる。

 東京都内でUnitoが運営している5施設の2026年4月の平均宿泊単価は前年同月比18.6%上昇、「NISHI-AZABU」の想定稼働率は70%)、インバウンド比率は79.0%(東京都内Unito運営10施設平均)、平均滞在日数は3.9泊(同)。

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「SYLA HOTEL NISHI-AZABU」が入居するビル(左側が笄公園、手前が笄小学校)

◇        ◆     ◇

 施設に入った途端、昨年見学した同社のマンション「THE SYLA SHIBUYA-TOMIGAYA(ザ・シーラ 渋谷富ヶ谷)」を思い出した。カラーリングがそっくりだったからだ。

 宿泊料金もものすごく安いと感じた。宿泊料金は季節によって変動するが、仮に1泊40,000円としたら、坪1,375円だ。想定稼働率を70%としても十分採算がとれる価格設定だと読んだ。

 驚いたのは、旅館業法の規制だった。道路を挟んだ建物の南側は笄公園、東側は笄小学校なので、「窓を開けてください。隣は公園ですよ」と頼んだら、同社開発本部ホテル営業部部長ホテルマネージャー・成松純平氏らは「ホテル・旅館は、部屋から公園や学校などが望めるのは法律や自治体の規制により基本的に不可で、逆に公園や学校などからホテル・旅館の室内が見えるのも許可させません」と話した。南側の窓はスモークガラスで覆われていた。東側のガラス越しの庭園の外周は高さ2mくらいのフェンズが設けられており、小学校を眺めることはできないようになっていた。

 これまで、公園や女子高に隣接するマンションを数えきれないほど見学してきた。その借景の価値は計り知れない。価格にしたら2割、3割高で売れるはずだ。

 そんな馬鹿なと思いつつ、家に帰って旅館業法を調べた。その通りだった、同法第3条2項には「都道府県知事は…申請者が次の各号のいずれかに該当するときは、同項の許可を与えないことができる」とし、学校、児童福祉施設などがおむね百メートルの区域内にある場合において、その設置によって当該施設の清純な施設環境(赤字は記者)が著しく害されるおそれがあると認めるとき」(第3条3項)は、許可を与えないことができると規定している。

 記者はこの「清純」に驚愕した。うなってしまった。そこで肺肝を砕いた。「清純」の意味は「清らかで素直なこと。世の中のけがれに染まっていないこと」だ。保育園や幼稚園(小・中学校も含めてもいいか)などの環境は確かに大事だろうと思うが、都市計画法の商業系や工業系用途地域では、これらの施設が遊興施設や風俗施設に隣接していても法律に問われることはない。「公園の清純な環境」とはいったいどのような環境か。小生などは小さいころに〝世の中のけがれ〟を知ったからこそ、それに染まらないように生きてきたつもりだ。〝世の中のけがれに染まっていない〟公園利用者など皆無だろう。

 百歩譲って、ホテル・旅館宿泊者が〝世の中のけがれ〟にどっぷりつかっていようと、法律に違反しない限り自由だ。憲法には「清純」なる文言は一つもないはずだ。ホテル・旅館業界はどうしてこの旅館業法第3条は憲法違反として訴えないのか。

 Chatにも「清純な施設環境」とは何か聞いてみた。優等生というか、これまた何も考えない馬鹿馬鹿しい答えが返ってきた(失礼)。

 「『清純な施設環境』は、戦後の法令にしばしば見られる『善良な風俗』『風紀の維持』といった価値観を背景とした、かなり時代を感じさせる法律用語だと言えます。なお、法学的には、この文言は単なる道徳論ではなく、学校や児童福祉施設の教育・保育機能を保護するための法的利益を表現したものとして理解されています。したがって『清純』と聞いて現代人が連想する『純潔』や『性的な清らかさ』よりも、『健全な教育環境・風紀環境』と捉える方が正確です」

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